JICA海外協力隊の世界日記

カンボジア便り

カンボジアで過ごすお盆

こんにちは!私はバッタンバン州にある幼稚園で活動しています。

現在カンボジアの幼稚園は2か月間の長期休み中です。(今年は9月・10月が休み)

プチュンバン】

9月下旬にはプチュンバンと呼ばれる日本のお盆に近い行事があり、多くの人たちが故郷に帰って家族と一緒に過ごしました。

日本では多くの地域で4日間お盆の催しや風習が行われていますが、カンボジアでは15日間も続きます。

日本で育った方にとっては、長すぎると感じるのではないでしょうか。

しかしカンボジアの方たちは、お正月と同様にプチュンバンをとても大切にしています。

特に最後の3日間は祝日となり、村のあちらこちらから再会を喜ぶ声が聞こえてきます。

ノムオンソーム】

お寺へ寄進したり、親戚や近所の人へ分け合ったりするためにノムオンソームと呼ばれるお菓子を作ります。

①市場などでココナッツの実を削ってもらってココナッツミルクを作ります。

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②ココナッツミルクともち米をバナナの葉に広げます。

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③バナナや豆・豚肉(宗教によっては牛肉)を入れて包み、数時間蒸します。

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④完成!!

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祖父母から父母へ、そして子へ受け継がれているため、味や大きさに特徴があります。

みんなに「日本には売っていないよ」と伝えると、驚きながら「じゃあ日本に帰ったら売りな!珍しいから高く売れるよ」とほぼ100%言われます。

【幼稚園】

11月になると、新しい子どもが入園してきます。日本の子どもと同じようにカンボジアの子どもたちも慣れない環境に最初は泣いています。

子どもが泣いて保護者を追う姿を見て、日本の保護者は心配しながらも保育者を信頼し、1時間・2時間と徐々に離れる時間を増やしていきますが、カンボジアでは少し違います。

自分の子どもがしっかりご飯を食べているか、泣いていないか心配な保護者は保育園に留まり、子どもの横に座って過ごします。配膳を手伝うことも、遠足について行くことも自由です。

私はこのようなカンボジアと日本の違いを知ることを楽しんでいます。

カンボジアの隊員は順次世界日記を投稿しています。

ぜひ他の隊員の投稿からもカンボジアと日本の違いや共通点を見つけ、少しでもカンボジアを近くに感じてくださるとうれしいです♪

2024-1次隊 幼児教育 田中

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