JICA海外協力隊の世界日記

コロンビア共和国便り

#17 ワールドカップと大統領選挙と 【番組制作/三ッ橋雅行】

6月の、4年に1度のあのイベント、盛り上がりました!

W杯でしょ」と思ったあなた、正解です。でもコロンビアに暮らしていると、もう一つ、別のことも思い浮かぶんです。
大統領選挙です。

サッカーW杯もコロンビアの大統領選挙も4年に1度。
同じ年に、しかも6月に重なるという偶然のサイクルで行われます。
国を二分する政治の戦いと、国が一つになって応援するサッカー代表の戦いが毎回同時にやってくるわけです。
最近では、2014年、2018年、そして今年。

ところで、コロンビア代表のユニフォームは鮮やかな黄色が映えます。
露店にはレプリカが並び、日常着としても一般的です。黄色を着ることが代表への愛です。

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8年ぶりのW杯進出で国じゅうが沸くなか、思いもよらぬ“事件”が起きました。

右派の大統領候補が選挙集会のたびにこの黄色のユニフォームを着続け、支持者にも着用を呼びかけたのです。
みずからの主張である「国民の団結」を体現するものだ、というアピールです。

対立候補は反発して法廷にまで持ち込み、裁判所が着用禁止命令を出す事態に。

W杯と大統領選挙が盛り上がれば盛り上がるほど、黄色のユニフォームは意味を持ちすぎてしまいました。


投票日の4日前、W杯初戦に臨むコロンビア代表。
その試合で選手が着用していたのは、……黄色ではなく、ネイビーの第2ユニフォームでした。

騒動は最小限に抑えられました。
判断がチームのものだったのかどうかはわかりません。

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画像引用:Canal RCN

スポーツと政治。コロンビアにはどちらもオープンに語る文化がありますが、今回の“事件”はその線引きの難しさを現代的な形で浮き彫りにしました。

選挙後の第2戦以降、ピッチでは鮮やかな黄色が躍動しています。
果たして、黄色は「みんなの色」に戻れるのでしょうか。

文責:三ッ橋雅行

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