JICA海外協力隊の世界日記

コロンビア共和国便り

#19 ユニフォームから見えてくるコロンビア【幼児教育/藤谷直美】

Fiebre Amarilla

Fiebreは「熱」で Amarillaは「黄色」なので、普通に訳すと「黄熱病」だが、コロンビアには別の意味がある。

それはコロンビアサッカーの熱狂的応援団のこと。

黄色い熱波といったところか・・・。

コロンビアのサッカー代表チームのユニフォームは、国旗の色と同じ、赤と青のラインをあしらった鮮やかな黄色。

私の任地メデジンも今、ワールドカップで盛り上がっていて、メトロにもこのユニフォームを着たコロンビア代表のラッピングトレインもあり、この列車が来ると一層テンションが上がるのだ。

コロンビアの職場や学校には制服のあるところが多く、私の職場であるメデジン市の認可保育園でも先生も事務職員も子どもたちも制服がある。

しかし、コロンビアの試合がある日は制服ではなく、この黄色いユニフォームでも許されるのだ。

女の子は髪にも黄、赤、青のリボンをしてくる子も。

街中にはユニフォーム売りが立ち並び、試合のある日は職場も街中も黄色い人たちであふれる。

実はこのユニフォーム、ただの黄色ではない。

よくよく見るとうっすらとオレンジの花の地模様がプリントされている。更にコロンビアのノーベル賞作家ガブリエル ガルシア マルケスの『百年の孤独』に登場する「黄色い蝶」のパターンがジャガード織りで隠れているのだ!

はっきりとプリントされているのではなく光が当たった時だけ浮かび上がるというのは『百年の孤独』の魔術的リアリズムが表現されているという。その奥ゆかしさはコロンビアらしくないとも思えるが、アディダスの公式ページには「コロンビアそのものが持つ、現実と幻想が混ざり合った魔法のようなエネルギーをサッカー代表チームに重ね合わせました」とある。

もう一枚の青いアウェイ用のユニフォームは太平洋の深い青とカリブ海の明るい青を使い、波の模様をイメージしてデザインされたもの。

こちらも南米で唯一太平洋とカリブ海の両方を持つコロンビアをうまく表現した美しいデザインである。

ワールドカップの代表ユニフォームはコロンビアを語っている。

 2024-2 幼児教育 藤谷直美

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