2026/08/31 Mon
文化 生活
コロンビアの言葉と文化

こんにちは。コルドバ県モンテリアにてSATREPS牛肉プロジェクト推進中の菊地です。
さて、早いものでコロンビアに来てから約1年が経とうとしております。本日は、コロンビアで生活する中で気づいた独特な言葉や考え方などについて日記を書きたいと思います。あくまで私自身の経験に基づく私的な感想であることをご留意ください。
コロンビアは私の大好きな国で、これまでにも何度も訪れたことがありますが、今回初めてこの国で実際に居住し、勤務するという機会を得ました。休暇で訪れていた時とはまた違った視点から、コロンビアについて考えてみたいと思います。
「Sí, señora」
まず驚いたのが、コロンビアの人々の「Sí, señora/ Sí señor」文化です。
メキシコやチリではこれほど頻繁に聞いた記憶がなかったので、最初は少し戸惑いました。私には少しお行儀が良すぎるように聞こえ、また、「señora」と呼ばれることにも最初は違和感があり、慣れるまで少し時間がかかりました。私は、コロンビアの研究機関で勤務しているのですが、その為か「doctora」と呼ばれることもあり、困惑します。
昔住んでいたメキシコでは、女性に対しては年齢を問わず「señorita」が多用されていました。当時は私自身が学生で若かったこともあり、全く違和感を覚えませんでしたが、コロンビアに来て「señora」と呼ばれるようになり、自分の年齢を感じると同時に、これは単純に年齢だけではなく、文化の違いでもあるのだと感じるようになりました。メキシコでは「señorita」、コロンビアでは「señora」が、それぞれ女性への敬意を示す呼びかけとして使われているように思います。
また、数年前に住んでいたチリでは、そもそも日常生活の中で敬称をそれほど頻繁に使う印象がなく、「señorita」も「señora」も普段使いされていなかったように思います。同じスペイン語圏でも敬称の使い方が異なるのは面白く、きっと何か歴史的・文化的な背景があるのでしょう。
スペイン語アクセント
また、コロンビア国内での地域によるアクセントの違いが面白いです。ボゴタ、メデジン、モンテリアと、3都市3様のスペイン語を話します。
あくまで私見ですが、この3つの中ではボゴタのスペイン語が最もニュートラルに聞こえます。チリやアルゼンチンなど、他の南米諸国の少し癖のあるスペイン語と比べても、かなりニュートラルで分かりやすいと思います。
メデジン周辺地域のアクセントは「パイサ(paisa)」と呼ばれます。メデジン周辺の人々自体も「paisa」と呼ばれます。人によるかと思いますが、少し低音で独特のリズムがあり、特に語尾に特徴があるように思います。個人的には一番かっこよく、一番聞き心地のいいアクセントです。
そして、モンテリアを含むカリブ海沿岸地域で話される「costeño(海岸地方の人)」のスペイン語があります。こちらは私にとって初めて出会うアクセントで、一番難解でした。これまで「コロンビアのスペイン語は比較的分かりやすい」と思っていたのですが、それはまだcosteñoと出会っていなかったからでした。今でも苦戦することは多いですが、毎日の実践で徐々にいくらか聞き取れるようになってきていると思います。独特の歌うような抑揚のある話し方と、ここでしか聞かないような言葉や言い回しが豊富です。きっと辞書には載っていないだろうと思われる言葉を、日々、カンを頼りに会話を楽しんでいます。毎回聞き返しているときりがないので、大抵は流します。良くないですね。
また、モンテリアは外国人観光客が少なく、外国人と話す機会も少ないため、こちらの方々は普段通りのスピードとアクセントで容赦なく話しかけてきます。スペイン語を上達させるには、モンテリアはきっととても良い場所なのだと思います。
「Qué pena」
コロンビアでは、謝る時に「Qué pena」という表現が使われます。
私はスペイン語を勉強する中で、「Qué pena」を「ごめんなさい」として学んだ記憶はありません。謝罪といえば「disculpa」「lo siento」「perdón」などと思っていました。こちらでは、人にぶつかった時や、軽く「すみません」「ごめんなさい」と言うような場面では、「Qué pena」をよく聞きます。
当初、私の感覚では「ごめんなさい」の場面でも、「Qué pena」で済まされていると感じ、少し違和感を覚えましたが、実際には「Qué pena」が、コロンビア人にとって日常的な「ごめんなさい」「すみません」の表現なのだと気が付きました。このような発見は、旅行で訪れていた際には気づかなかったことでした。
以上、残りの滞在期間でも、日々の生活の中でこうした小さな発見を楽しんでいきたいと思います。
写真は全く記事とは関係ありませんが、最近訪問した農場で飼育されている牛(血統種Brahman Rojo)、CartagenaとMedellinで頂いた美味しい日本食と素敵なお家を紹介します。




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