JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ便り

コスタリカで、今日もばたばた。               ⑤日本とすこしちがう子どもの日

こんにちは。隊員の大津です。

タイトルに捻りがないのは、この日記を書くのに慣れてきたということでお許しください。

今回はタイトルからお察しいただけると思いますが、グレシア特別支援学校で行われた「Día de la Niñez(こどもの日)」のイベントについて紹介します。(上記写真は同僚が作成したとーってもラブリーなチラシです。決してBarbieの宣伝ではありませんので、あしからず…。)

日本とはまた少し違う「こどもの日」であること、そして今回の学校のイベントのテーマがとても素敵だったので、個人的に共有させていただきたいなと思い、書いてみました。


コスタリカの「Día de la Niñez(子どもの日)」

コスタリカでは、毎年9月9日に「Día de la Niñez(子どもの日)」が祝われます。1946年に制定され、子どもの権利や尊重について社会全体で意識する機会として、学校だけでなく、文化施設や公共機関、職場など、さまざまな場所で祝われています。

日本にも5月5日の「こどもの日」があります。もともとは端午の節句に由来する行事ですが、現在は子どもの人格を尊重し、子どもの幸福を願い、健やかな成長を祝う日とされています。日本では国民の祝日として定められている一方、コスタリカでは9月9日に、社会全体で子どもの権利や大切さを考える機会として広く祝われている点が特徴です。

ちょっとためになったねえ。

ちなみに、JICAコスタリカ支所内では、子ども時代のいたずらエピソードを共有していたみたいですよ。所長が何をしたのか気になるところですが…。

今年のグレシア特別支援学校のテーマは「Barbie & Ken」

今年、私が活動しているグレシア特別支援学校では、「Barbie & Ken」をテーマに「Día del Niño y de la Juventud(子どもと青少年の日)」が開催されました。

ところで皆さんは、「着せ替え人形」と聞いたら、何を思い出しますか? バービー?リカちゃん?シルバニアファミリー?それとも、ほかの何かでしょうか?

バービーは世界的に知られているファッションドールで、2023年には実写映画も公開され、日本でも改めて注目されました。

一方、日本には1967年に誕生した「リカちゃん」という、長く親しまれている着せ替え人形があります。現在も三世代にわたって親しまれているそうです。

では、日本ではバービーとリカちゃん、どちらのほうが身近だったのでしょうか。

2015年にマイナビウーマンが、22~34歳の働く女性170人を対象に「子どものころ好きだった着せ替え人形」を調査したところ、リカちゃんが59.4%で1位、3位はバービー(6.5%)でした。ちなみに2位はジェニー(20.0%)でした。…ジェニー???

リカちゃんを選んだ理由には、「顔が一番日本人に近かった」「外国の女の子の顔立ちが好きになれなかった」といった声もあるそうです。

へぇ。日本では、海外のバービーよりも、自分たちに近い存在としてリカちゃんが親しまれていたのかもしれません。

ちなみに私は、リカちゃん本体よりも、名前は忘れてしまいましたが、リカちゃんのお友達とよく遊んでいました……。

※参考:マイナビウーマン「リカちゃん派? ジェニー派? 働く女性が『子どものころ好きだった着せ替え人形』」(2015年3月5日)


では、なぜ今回「Barbie & Ken」だったのでしょうか。

今回のイベントは、「¡Sé lo que quieras ser!(自分がなりたいものになろう!)」というメッセージが込められているとのことでした。

好きなキャラクターや職業、趣味など、自分が本当に好きなものを一人ひとりが自由に選び、それを表現することが、この日のテーマでした。

そして、この考え方は、この日のさまざまな活動にもつながっていました。

まず、登校時には「pasarela(パレード)」が行われました。

子どもたちや先生たちは、それぞれが選んだキャラクターや職業、好きなものを衣装で表現し、みんなの前で披露しました。つまり、「自分はこれが好き!」を目に見える形で表現するのが、このパレードでした。(上記写真はパレードの様子)

その後は、みんなでカップケーキをデコレーションしました。ここでも、決められた形にするのではなく、それぞれが好きなように飾り付けることができました。

教室ごとの活動や最後のダンスも、みんなで一緒に楽しみながら、それぞれの方法でこの日を過ごす時間でした。

「自分が好きなものを選ぶ」
「それを自分らしく表現する」
「そして、それをみんなで楽しむ」

パレードやカップケーキ、教室での活動、ダンスなど、形は違っていても、どれも「自分の好き」を表現し、みんなで楽しむ時間になっていました。

「子ども」だけではない「Día de la Niñez」

そして、この日とにかく印象的だったのが、先生たちも本気だったこと。

キャビンアテンダントになっている先生がいたり、再現度が高すぎるBarbieがいたり…。もちろんわたしも...。

子どもたちだけではなく、先生たちや職員も一緒になって、全力でこの日を楽しんでいました。(上記写真はスーパー楽しそうな同僚たち)

主催した同僚に話を聞くと、

「No importa que uno sea adulto, el lema es que todos tenemos un niño adentro.」

「大人であっても関係なく、誰の中にも子どもの心がある」

という話をしてくれました。

なるほどね。

子どもたちのための日であると同時に、大人も子どもの心を思い出しながら、一緒に楽しむことができる日なのだと感じました。

学校で過ごしたこの一日は、子どもたちがそれぞれの「好き」を表現し、周りの人と一緒に楽しむ一日でした。

「¡Sé lo que quieras ser!」―自分がなりたいものになろう。

Barbie & Kenというテーマを通して、子どもも大人も、それぞれの「好き」や「なりたい」を自由に表現することができました。

でも、コスタリカの「Pura Vida」の中で生活していると、良くも悪くも日本にいたときより、改めて「自分はどうありたいのか」と自分自身と向き合う時間が長くなったように感じます。

そして今回のイベントを通して、子どもの頃のように、自分の好きなものや「こうしたい」という気持ちにもっと素直でいてもいいのかもしれないな、と改めて感じました。

大人になると、周りの目や忙しさ、いろいろな「こうあるべき」に囲まれて、自分の気持ちを後回しにしてしまうこともあります。

だからこそ、どんなに忙しくても、自分がどうありたいのか、自分は本当はどうしたいのかという気持ちに正直でいることを忘れないようにしたいな~と思います。

そんなことを考えさせてもらったので、今回もちょっと真面目に書いてみました。

また気分が向いたら書こうと思います~

それでは、あすたるえご!(¡Hasta luego!=またね!)

SHARE

前 最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ