JICA海外協力隊の世界日記

ジブチ便り

友達が区長さん

今回は隊員からの投稿です。
Salut
ジブチの中学校でPCインストラクターとして活動をしています。

私はお散歩が大好きです。
目的もなく、地図を見るわけでもなく、ただぼーっと行ったことのないところにふらーっと行くのが好きです。

いつものように、私はアルヒバ(ARHIBA)という地区にお散歩に行きました。
下水道の整備が遅れていたり、いわゆるスラム街のようなところですが、ザ・アフリカ!というような、なんともわくわくさせられる場所というのが第一印象です。同地区には、エチオピア人(オロモ族、アムハラ族、ティグレ族)やジブチ人(アファール族)が多く住んでいると言われています。ジブチはソマリア系イッサ族、エチオピア系アファール族で多くは構成されていますが、エチオピアなど隣接国や紅海を挟んだイエメンからの移民も住んでいます。ジブチ基礎データ|外務省

似たような場所は新興住宅地が広がるバルバラ(BALBALA)という地域などにもあります。

迷路のような道に、外国人を珍しがるたくさんの子供たち、野放しのヤギとネコがわらわら。
注意しながら、でも楽しい。



ふらふら歩いていると、1人の男性に声をかけられたので一緒にお茶することにしました。
たわいもない雑談をしていると、彼はアルヒバの区長さんということが分かりました。彼は前職が医者で現在は区長兼ツアーコーディネーターでアッサル湖、アベ湖、タジョラなどの観光ガイドをしているとのこと。
彼がアルヒバ地区を歩くと、たくさんの区民に声をかけられ、あいさつをし、病気についての相談を持ち掛けられます。彼の人柄の良さと信頼関係が伝わってきます。

別の日、仕事を手伝って欲しいと連絡をくれました。彼は定期的にある団体から寄付金をいただき、アルヒバのために使っているそうです。
学校で使用するリュックサックや水筒を子供たちへ、お米や油やパスタなどを各家庭へ配布しています。
私はそれらの購入から配布までのお手伝いをさせていただきました。
「子供たちの喜ぶ顔が楽しみだね」と言いながら区長さんとお買い物をし、灼熱の中私たちは大荷物で歩きました。

1つも余すことなく配り終え、無事終了。
区長さんの優しさと、子供たちの笑顔、はっぴーでした。アルヒバは、ジブチ市内でもちょっと違った雰囲気を感じることができ、暑いけど皆逞しく生きようぜと思えるそんな場所です。

お散歩からの思いがけない出会い、ちょっとした日常を大事にしたいです。

(注意)犯罪に遭うリスクが他よりもありますので訪れる際は十分に気を付けて下さい。tebiki.pdf (→(2)最近の犯罪発生状況→(被害例)→④)

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