JICA海外協力隊の世界日記

ジブチ便り

「水が来る日」の光景

ジブチ隊員のなおです。今日は、私が暮らしているジブチ市バルバラ地区、自宅周辺の水道事情を紹介します。

私の住んでいるバルバラ地区の一部では、水は2日に一度、水道管を通って供給されます。

その日にタンクへ貯めて、次の給水日まで分けて使います。

そして今日は、その「水が来る日」。

多くは午前中に来るのですが、時間は本当に気まぐれ。時にはまったく来ない日もあります。

そのため給水日の朝は、水が来ていないか何度もそわそわしながら確認しに行きます。

もし今日来なければ、次は明後日まで待たなければならないからです。

万が一タンクが空になってしまった場合は、あらかじめペットボトルに貯めておいた水を使ってしのぎます。

そんな給水日の朝、家の周りではよくこんな光景を目にします。

何をしていると思いますか?

実はこれ、水道の通っていない家に住む人たちが、水をもらいに来ているところなのです。

ジブチ人が多く住むバルバラ地区は、大きい家がある一方、スラムもありトタン板を組み合わせたような簡素な家もたくさんあります。

水道の通っていない家に住む彼らは、タンクを持って水道のある民家の前に並び、水を分けてもらいます。

ちょうど向かいの家のママが水をあげていたので話を聞くと、お金は受け取っていないとのことでした。「貧しい彼らからお金はもらわないのよ」と。

一度きりではなく、こうしたやり取りは日常的にあるので、積み重なれば相当な量の水を分けているはずです。

2日に一度この光景を見るたびに
蛇口をひねれば水が際限なく出る―そんな環境は決して当たり前ではないのだと実感します。

そして、水を当たり前のように分け合う彼らのように、私もそんな優しい心を持ち続けたいと思うのです。

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