2025/07/12 Sat
イベント 小学校
小学校教育/卒業式


ドミニカ共和国の学年度は9月に始まり6月に終わります。そのため6月は卒業式シーズンです。
今回は活動先での卒業式の様子を紹介をします。
卒業式は6月25日に行われました。学校内には卒業式ができるほどの広さがある講堂がありません。そのため、毎年養護施設内の多目的ホールが使われます。
卒業証書を受け取ったのは、Pre-primario(次年度から小学生になる子ども達)と6to de primaria(小学校6年生)、 6to de secundaria(高校3年生)でした。


幼稚部の式は卒業証書授与に始まり、卒業生代表の言葉の後、ダンスで終わりました。
小学部と高校生の式は、卒業生と一部の在校生によるバチャータ(ドミニカ共和国の伝統的な踊り)で始まりました。
卒業生代表の言葉、卒業生と在校生によるイタリア語と日本語での合唱、ダンス、英語のスピーチ、子ども達の表彰、先生達の表彰などが行われました。
子ども達の表彰の場では、卒業生と在校生どちらも表彰されます。成績の点数ごとに分類されメダルが授与されます。また優しい、責任感がある、自立している、気配りができるなど、日頃の生活態度の面でも表彰され、子ども達全員がバッヂを貰えます。名前を呼ばれて前に出る子どもたちの誇らしげな顔を見て胸がいっぱいになりました。


日本語での合唱曲は「旅立ちの日に」でした。ソプラノ、アルト、テノールに分かれてピアノの演奏とともに合唱しました。
首都で音楽の先生をしている隊員が駆けつけて伴奏のために力を貸してくれました。
ドミニカ共和国では音楽の授業は必修ではありません。そのため公立学校の児童生徒は基本的に音楽の授業を受ける機会や楽器の演奏とともに歌ったり、パートに分かれて合唱したりする機会がありません。
このような形で、更に日本語で歌うというのは子ども達にとって初めての挑戦でしたが、4カ月前からの練習の成果を発揮し、歌詞を完璧に覚えて頑張って歌ってくれました。素晴らしい合唱でした。
今回協力してくれた隊員が「音楽は思い出の栞」という言葉を教えてくれました。子ども達がいつかこの歌をもう一度聞く機会があったとき、卒業式までの日々を思い出してくれたら本当に嬉しいです。
私もまた、この合唱曲を聞くたびにこの学校で活動した日々のことを思い出すのだろうと思います。
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