JICA海外協力隊の世界日記

ドミニカ共和国便り

理科教育/ドミニカ共和国ってどんな国?

ドミニカ共和国の基本情報

カリブ海に浮かぶ島国で面積は48,442平方キロメートル(九州に高知県を合わせた広さ)。

イスパニョーラ島の約2/3をしめています(お隣はハイチ共和国です)。

通貨はドミニカペソで、2.6倍すると大体日本円になります。

コーヒー、たばこ(葉巻)、ラリマール(宝石)、綺麗なビーチ、ロン(ラム酒)が有名です。

時差は13時間あります。

1年を通して暖かく、常に夏だと1年住んでいて感じました。

自己紹介

さてそんなドミニカ共和国で理科教育隊員として派遣されている私が、

少しずつですがドミニカ共和国について紹介していきたいと思っています。

今日は初めましてなので、簡単に自己紹介をしたいと思います。

2023年度1次隊として2023年8月1日からここドミニカ共和国で暮らしています。

2023年9月8日からISFODOSUという高等教師養成機関(日本の教育大学)で理科の先生として働いています。

協力隊に来る前は、平日は小学校の先生として働き、土日は中学校の女子バスケ部の外部コーチをしていました。

今は現職教員特別参加制度を利用して派遣されており、2024年の3月までの派遣期間となっています。

先日、配属1年や中間報告も終え、残り約半年と半分ラストスパートのような形になってきた私が、

これから配属先のこと、ドミニカ共和国の教育事情、ドミニカ共和国の観光などなど伝えられたら嬉しいと思っています。

職場の紹介

ISFODOSU(Instituto Superior de Formación Docente Salomé Ureña)Recinto Félix Evaristo Mejía

フェリックス エバリスト メヒア キャンパス 通称FEM で活動しています。

ISFODOSUは他に5つキャンパス持っていて全国に6つのキャンパスがあり、生徒数は約7000名。

スペイン語科、社会科、理科(生物学)、数学科、英語科、幼児科、小学校科、体育科、芸術科の先生の資格を取得でき、

私のキャンパスにはスペイン語科、社会科、理科(生物科)、幼児科、小学校科、数学科、芸術科の学生が通っています。

※芸術科は日本でいう図工、演劇、音楽の掛け合わせみたいな感じ

ここに通う学生は将来先生を目指す、いわゆる教師の卵たちで、18歳から25歳までが入学することができます(応募は24歳まで)。国立大学なので授業料は無料です。リュック、Tシャツ、水筒や筆記用具などが入学時に一式貰え、パソコンも1人1台貸し出されます。朝ごはんと昼ごはんも学食で提供されます。

卒業に期限はなく、単位を取得できれば卒業できます(2期連続で評価基準を下回ると退学にはなるけれど)。

1年は3学期制で学期ごと入学することができ、3回入学式(歓迎式)がそれぞれのキャンパスであります。

ただし、卒業式は1回で毎年10月に行われています。

ドミニカ共和国の理科の第一印象

私の働く大学には実験室があります。

理科の先生になるのだから当たり前のようですが、これはドミニカ共和国では非常に稀で、一般の学校(特に公立の学校)には理科室がない学校がたくさんあります。

日本では小学校3年生から理科を学び、時に教室や外で、時に理科室で授業を行いますが、ドミニカ共和国では教室で授業するのが一般的です。

理科室がないということは実験器具がないので、大学の最初の授業で初めてビーカーを見たり触ったり、器具の名前や使い方を覚えるところから始まることに私はとても驚きました。

顕微鏡も初めて使う学生が多く、嬉しそうにレンズの中の世界を写真にとる学生がたくさんいるのも印象的です。

最後に

大学は1年中イベントがいっぱい。夏にはサマーキャンプがあったり、世界○○の日を一緒にお祝いしたり楽しい活動が非常に多いです。

だからこそ日本との違いをすごく感じるのもまた然り。

私がびっくりしたのは、ドミニカ共和国ではハロウィンは祝わないので、9月終わりごろからクリスマスの準備をして、1月までクリスマスを祝います。去年来た当初もびっくりしましたが、今年ももうすでに大学の事務室ではクリスマスソングがBGMとして流れています。

また3月14日は日本だとホワイトデーですが、ここではバレンタインデーに男女問わずチョコレートや飴を交換するので、3月14日はπの日(ピーの日)と言われ、数学の日としてお祝いされます。

日本にはないキリスト教由来の行事もたくさんあり、それも異文化で面白いです(この話はまた別の機会にでも)。

こんな形で1年間、さまざまな貴重な経験をして生きてきました。

そんな私のドタバタ世界日記をこれから楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。

では ¡Nos vemos!

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