2026/05/15 Fri
活動
No.46 コトパクシ県における地域開発の最前線

写真:コトパクシ山の山小屋で凍える筆者と同僚たち
皆さん、Alli chisi! (先住民の言語・キチュア語で「こんにちは」)
エクアドルのコトパクシ県庁で、県内生産者の販路拡大や経営管理の支援をしている廣瀨礼と申します。コトパクシ県にはエクアドルで2番目の高峰、コトパクシ山(標高5,897m)があり、県民の誇りとなっています。本記事の表紙画像は観光ビデオの撮影をかねてコトパクシ山の山小屋(標高4,864m)まで同僚たちと登山をした際に撮影したものですが、突然の吹雪で全員ずぶ濡れとなり、それにより県庁保有の一眼レフが故障してしまったことは今となっては良い思い出です。
①コトパクシの吹雪に遭っても県庁職員の観光開発に対する熱い思いは冷めることはなく、この後も地方の生産者訪問時に近隣の観光地の撮影に同行する機会が度々ありました。県北西部のTanganという地域ではハイキングコースの整備が検討されており、予定ルートの視察時には同僚たちの心肺機能に圧倒されながらも何とか後を追いかけ、アンデスの絶景を堪能することができました。しかし少し標高を下げたところで現地ガイドの方が、「そろそろピューマが出る時間だ」と呟いてからは、筆者が先陣を切り一同全速力で車に戻りました。

写真左: ハイキングコース予定地からの景色
写真右 :ドローンに鳥の群れが接近し焦燥する同僚たち
②ピューマから逃れさらに標高を上げるとパラモと呼ばれる草原地帯が広がっており、そこに自生するモルティ―ニョというブルーベリーに似た果物を使った製品がコトパクシ県では多く作られています。なかでもモルティ―ニョで作られたワインは海外への輸出実績もあり、現地先住民コミュニティにとって重要な収入源となっているため、県政府としても持続可能な生産や販路拡大に向けた支援を継続的に実施しています。

写真左: モルティ―ニョワイン生産者の皆さんと
写真右:終わらない試飲
③モルティ―ニョワインの生産者に限らず、コトパクシ県庁は多様な地方生産者に対する支援を実施しています。直近の例としては、アルパカの飼育が盛んに行われている県東部のSachaという地域の女性生産者団体に対してアルパカの毛の洗浄機を供与する計画があり、洗浄工程の機械化による労働負荷の低減と生産効率の向上が期待されています。このような県政府による支援と連携し、首都キトの国際空港と県都ラタクンガ市の2か所に構える県製品の直売所を活用したマーケティング施策を生産者の方々とともに実施することで、支援の効果をより大きくするべく力を尽くしていきたいと考えています。

写真左: 女性生産者団体でのマーケティング研修の様子
写真右:Sachaのアルパカと
最後までご高覧いただきありがとうございました。
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