JICA海外協力隊の世界日記

エクアドル便り

No. 45『こころはセルキータ。首都キトの風景』

写真:旧市街の中心、サンフランシスコ広場

こんにちは。エクアドルの首都・キトの旧市街にあるムセオ・デラ・シウダッド(キト市博物館)で写真隊員として活動している岡本直子です。
博物館の収蔵品庫に納められている収蔵品の撮影を行なっています。撮影する収蔵品は、キトがまだ自然で鬱蒼としていた紀元前の物から、スペイン植民地時代、近年のモダンなものまで、手に取るたび色々な想像を掻き立てられます。
そんな収蔵品と向き合う時間が多いですか、今回は収蔵品庫を出てわたしの好きなキトの風景をお伝えします。

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上:博物館の玄関前。11月のフィエスタ・デ・キト(キト祭り)のとき。
左:収蔵品庫の中。
右:博物館のグッズ。展示も素敵。

1. ブエン・プロベッチョの魔法
 これはキトでの生活がはじまったとき驚いたことの一つ。レストランで座っていたり、何か食べようとしてる時に「ブエン・プロベチョ!(Buen provecho)」と言われます。これは「召し上がれ!」といった意味で、知り合いはもちろん、ふと目が合った知らない人からも言われます。不意に投げかけられるその言葉に当初戸惑いましたが、今はわたしからも言えるようになりました。言えたり言われたりすると、心が温かくなる魔法の言葉です。

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写真:特別な日のお昼ご飯。名物料理:セコ・デ・カルネ(牛肉を煮込んだシチュー)は絶品!

2. いつも一緒
キトの街には、動物への優しさも溢れています。お店もレストランもペットを連れてきている人たちを当たり前のようによく見かけます。わたしの配属先にもペット達が闊歩しています。それに、博物館でも犬を飼っています。
以前行われた企画展では、犬や猫はもちろん、大きな雄鶏(おんどり)を抱えてきたお客さんもいました。「抱っこしていれば展示室にも入れる」というおおらかさに触れるたび、本当にこの街が好きになります。

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写真:大盛況だった日本人形展。ペットも一緒に見れます。

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写真:博物館のマスコット犬・マリアーノ。日々の癒しです。

3. 主張すること
 これは、私がキトで暮らしていて、いつも胸を打たれる光景です。バスや路面電車に乗っていると、物を売ったり、自分の現状を大きな声で主張したりしている人がいます。歌を歌う人もいれば、演説のようなことをする人もいる。路上でも、赤信号で車が止まるたびに何か芸をしたり、車の窓を拭いたりする人がいます。
みんな、お金を稼ぐためです。移民の方、障害のある方、路上で生活する方なんだなと思います。色々な背景があることは容易に想像できますが、彼らは逞しく、誠実に生きているように見えます。以前バスの中で、スピーカーを斜めに掛けて、マイクを持った目の見えない女性が「Que bonita es esta vida(なんて素敵な人生の)」と歌っていました。その姿が印象に的で、家に帰って調べたらところ、コロンビアの歌手の歌でした。よかったら聴いみてください。

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写真:旧市街の街。真ん中の丸いパネシージョの丘の下辺りに博物館があります。

『セルキータ』は 「Cerca(近い)」という意味に愛情を込めて柔らかく言った単語です。
この街の温かさとパワーと一緒に、活動したいと思います。

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