JICA海外協力隊の世界日記

エクアドル便り

No. 7 障害児者支援 in エクアドル

こんにちは。南米エクアドルの首都キトで障害児者支援隊員として活動している土原です。2023年10月にエクアドルに到着してから約1年が経過しました。今回、標高約2800mに位置するキトでの活動を僅かながらご紹介させていただきます。

まずは任地キトのご紹介から。歴史的な街並みが魅力の一つであるキトは、伝統的な教会や修道院などが旧市街エリアを中心に今なお数多く残る美しい都市です。天気や時間帯、イベント時期によっても街の風景が美しく変化するため、何度でも街歩きをしたくなる魅力があります。また、最近では地下鉄が開通するなど歴史的風景と近代的風景の融合も進んでおり、これらも魅力の一つとなっています。写真はサンフランシスコ教会(年一度開催されるプロジェクションマッピングフェスティバルの際の写真)です。地下鉄駅には「サンフランシスコ駅」があり、駅を出るとすぐ目の前がサンフランシスコ教会となっています。

そのような世界遺産都市の中で、私は特別支援学校で自閉症のある生徒を対象に日々活動を行っています。生徒数は約150名。「ミタ・デル・ムンド(Mitad del Mundo)」と呼ばれる赤道公園に比較的近い自然豊かな学校です。

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活動としては、TEACCHプログラムやPECSといった自閉症支援のアイデアを活用しながら、自閉症のある生徒たちの自立支援やコミュニケーション支援に取り組んでいます。現在、学校の教室一室を借りて9名の生徒に個別支援を行っています。いろいろと課題は尽きませんが、試行錯誤しながらも生徒たちの成長に充実した日々を送っています。

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さて、活動も残り1年となり「活動終了後、これらの支援を先生方に如何に継続してもらうか」という課題に直面しています。日本同様、エクアドルにおいても自閉症支援の専門性を有する人材は現場レベルでまだまだ不足しているのが実情であり、その中で自分に何ができるのかは悩みどころでもあります。しかし、いかなる時もエクアドルの文化を尊重しつつ、上から目線になることだけはないよう活動を続けていきたいと思う日々です。一年後に笑って活動を終えることができるよう残り一年も頑張ります。


最後までお読みいただきありがとうございました。写真は私の大好きなエクアドル料理「Encebollado(エンセボジャード)」です。

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