JICA海外協力隊の世界日記

エクアドル便り

No.6 食べもの(食べ方)は文化

Buenos días desde Ecuador! (エクアドルからおはようございます!)

キト市の北に位置するプエジャロという町で、農産物加工の職種で活動している、石井暢と言います。

エクアドルは名前の通りいわゆる赤道(スペイン語でLínea Ecuatorial)直下に位置していますが、山岳地域(シエラ地域)ではその標高のおかげで暑さもそれほどではありません。日差しは十分すぎるほどあり、アボカドやオレンジ、コーヒー、マンゴー、トウモロコシなどの生産が盛んです。アボカドなどは庭木としても多く植えてあります。

さて、そんな環境に恵まれたエクアドルのシエラ地域では、日本でも見慣れた食べ物がたくさん食べられていますが、その中でも日本では中々お目にかかれない食べ方をするものをいくつかご紹介したいと思います。

1. 米×パスタ

画像2.jpg

もしかしたら日本にもあるのかもしれませんが、私はエクアドルに来て初めてこの組み合わせを目にしました。

タイトルの通り炭水化物と炭水化物の組み合わせですが、ソースに具材がたくさんあるので、小食の方でなければ意外と持て余さないと思います。

2. いつもついてくるバナナ

画像3.jpg

写真は典型的なお昼ご飯の例です。エクアドルでは一日のメインの食事がお昼ご飯なのですが、レストランや食堂では基本的には選べるのは主菜だけで、「米」「豆類の煮物」「サラダ」などは日替わりで選べません。また、主菜のプレートの前にはスープが提供されます。

そして写真のように大体焼いたバナナ(加熱用で甘い)も付け合わせで主菜についてくるのですが、その前のスープにもバナナ(いわゆる日本人が想像する生食用)が提供されることがあります。

私は今までバナナを果物やデザートとして食べる習慣しかなかったので、やはり今でも食後に頂くことが多いですが、和食で言う甘く煮た豆類などの箸休めに近いのかもしれません。

3. 塩:適量 胡椒:適量

画像4.jpg

日本でもおなじみのマンゴーは、こちらでもとてもポピュラーです。完熟したマンゴーは生食以外にも色々な加工法があり、私たちの舌を楽しませてくれますが、こちらでは大量に収穫できることもあり、未熟なマンゴーをサラダなどにも使います。日本で見たことのない食べ方としては、未熟な果実をスライスして塩・胡椒をかけた後、レモン汁をかけるというものがあります。日本では中々高価な果物なので、私は熟して甘くなってから食べたいと思ってしまいます。いずれの食べ方も長い時間をかけて一般的になったものだと思います。ホストファミリーは「食べ物は習慣だね」とよく言いますが、本当にその通りだと思います。他の国や地域の食事は国内にいても体験しやすい異文化です。他地域の食事を通じて、雰囲気を味わうのもたまには楽しいかもしれません。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ