2025/05/19 Mon
文化 生活
No. 21 バスを乗りこなしてQuiteño(キトっ子)になろう!


Hola! みなさんこんにちは!エクアドルの首都キトで理学療法士隊員として活動中の桂理江子です。
今回わたしがご紹介したいのは、キトのバス事情についてです。キト市内には数種類のバス路線がありますが、今日は日々通勤で使っているエコビアに一緒に乗ってみませんか?
バスに乗る
ポケットに乗車料金の35セントを忍ばせて(財布はあまりひと目に触れないように)、道路中央のプラットフォームに向かいます。片側二車線の道路も注意して渡りましょう。乗車料金は一律(前払い制)で、あなたが学生か、65歳以上なら半額で乗車できます。大きいお金は両替できないことがあるので日頃から小銭を集めておきます。
乗車中
時刻表はありませんが、朝夕なら数分おきに3両編成の200名以上が乗車可能なバスが来ます。ドアは数か所、どこから乗っても構いませんが、うかうかしていると閉まります。待ってくれません。エコビアは専用レーンを走るので渋滞知らずですが、急ブレーキが多く、わたしは何度か意図せず(本当です)隣りの男性にもたれかかってしまい、優しく受け止めてもらったことがあります。安全のためには釣り紐に掴まったほうがいいですが、時に敢えて掴まらない選択をするのも手かもしれません(保証はできかねます)。
お子さんを抱いた女性や高齢の方には積極的に席を譲りましょう。少し離れた場所の席からでも、声をかけあい、通路をあけて席を譲る光景は見ていて清々しい気持ちになります。車内は物品販売の売り子さんの声は賑やかですが、次の停留所がアナウンスされないので、外の景色をよく見ておきましょう。言わずもがな、鞄は体の前でしっかり抱え、極力携帯は出さないようにしています。
※一番下の青いラインがエコビアの路線です
バスを降りる
混雑時の降車が最も技術を要するときです。鞄は必ず体の前で抱え、視界から外さないようにしながら、「次で降ります!」と声に出します(これがポイント)。経験上姿勢を下げた方が動きやすいように思います。そして無事降車、となるのですが、ここに至るまでには、携帯を盗まれたり、乗降口に行きつけず、降り損ねてしまったり、ドアに足が挟まったり、先に自分が降りて、降車をスムーズにしようと思ったらドアが閉まり、再乗車できずにバスが行ってしまったり…と(大げさではなく)様々な困難を乗り越えてきました。この降車技術を習得して、初めて一人前の?Quiteño(キトっ子)といえるのではないか!と思う今日この頃です。
いかがでしたでしょうか。キトでのバス体験をお楽しみいただけましたか?キトにいらした際には是非一度、市民の足として活躍している路線バスを利用してみてください。ただし、くれぐれも盗難にはご注意を!
※病院訪問にもバスを活用します(写真左)活動先大学はバスを降りて500mほどひたすら丘を上がった上にあります(写真右)
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