JICA海外協力隊の世界日記

エジプト便り

【わゎわ~✨ايه!؟】大型バス

こんにちは。 幼児教育隊員、三宅です。

今回のお話は、都市間移動で利用する大型バスについてです。

JICAエジプトでは、安全の観点から、隊員が車両にて都市間を移動する場合の手段は「大型バス」となっています。

エジプトのバス移動は利便性もよく、快適な場合が多いです。

例えば、ポートサイド⇔カイロ間のバスは、朝5時から夜10時まで、一時間おきに運行しています。

バスチケット.jpg

さらに、チケットはバス発着場の窓口だけでなく、オンラインサイトや電話にて事前予約も可能です。

バス会社にもよりますが、バスには二つか三つの等級があります。

等級が高いほど、清潔で快適ではありますが、等級により運行時刻が異なります。

そのため、個人的には等級をさほど気にせず、移動時刻を重視して乗車しています。

移動の楽しみの一つは、車窓です。

私は特に、イスマイリアからポートサイドにかけての車窓がお気に入りです。

イスマイリア区間では、農場風景とそこで暮らす人々の営みが見え、ポートサイド市内が近づくと、湿地と海が見渡せます。

夕暮れ時にはフォトスポットにもなっているようで、道端に車を止め、太陽が沈むのを見送っている人々もいます。

もう一つの楽しみは、隣の座席の方との交流です。

日本人が一人で乗車しているのが珍しいのか、時折、話かけてくださる方がいらっしゃいます。

座席を間違っていないか、降りる場所をちゃんと分かっているかと気にかけて下さる方もいれば、お菓子を勧めてきたり(安全上の観点から食べません)、あれこれ世間話をしてくださる方もいます。

そんな時には、現地の方との一期一会を大切に、やり取りを楽しんでいます。

実は先日、カイロへの上京中、エンジントラブルにより、路上で突如、バスが動かなくなるというハプニングがありました。

しかし、運転手さんと路上警察の方がすぐさま対処してくださり、約20分後には代行バスが用意され、無事目的地にたどり着くことができました。

私は、初めての経験ということもあり、お恥ずかしながら、終始そわそわしていました。

しかし、現地の方々はとても冷静で、ゆったりと座席に座って家族と通話し始めたり、さらっとバスから降りてタクシーを拾ったりと、焦ることなく各々行動に移ります。

さらに、見知らぬアジア人の私に対しても、「座って待っていたら大丈夫よ。」と安心を与えるように声をかけて下さったり、運転手さんから全員への指示を仲介して、個別にゆっくり伝えて下さったりと、やさしく手を差し伸べてくださる方々もいらっしゃいました。

今回の体験をとおして「إن شاء الله(インシャアッラー 神の御心のままに)」精神の神髄とエジプトの方々の心根に、ほんの少し、ふれられたような気がします。

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