2025/12/22 Mon
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マーケティング隊員/大親友に会いに

(写真)基本的にフィジーの村は海の目の前にあります。今回行った村も海がとてもきれいでした
こんにちは。マーケティング隊員の木村です。
年末が近づいてきていますね。フィジーでも同僚が徐々に休暇を取り出したり、地元に帰る人たちで街に人が増えたりと年の瀬を感じる日々になってきました。そして年が明けると私の任期は残り約1か月に。本当の意味でのラストスパートが始まります。
今回は日本帰国前にどうしても会いたかった大親友に会いに離島の小さな村に行ってきたのでその時の話です。

(写真)今回泊まったホームステイ先はこちら。フィジーの村ではよく見かける一般的な家屋です。
大親友とはフィジー人の4歳のチビッ子のことです。私が彼と出会ったのは私の配属先がある港でのこと。当時彼のお母さんが港で軽食を売っており、その時にお母さんと一緒に港にやってきていた彼と知り合いました。港にチビッ子はたくさんいますが、とびぬけて好奇心が強く一緒に遊んでくれたのが彼だったのですぐに仲良くなることができました。
当時フィジーに来て日が浅くコミュニティにどう馴染もうか色々考えていた私にとって、チビッ子でも一緒に遊んでくれる友達ができたのは本当に嬉しかったのを覚えています。お互いに拙い英語(笑)でどうにかコミュニケーションを取りあってよく遊んでいました。
そんな彼は今年の10月に家族と共に港のある本島から親の実家がある離島へと引っ越してしまいました。離島までは船で2時間かかるのでなかなか気軽には会えない距離です。そこで行く機会をずっと窺っていたのですが、ついに今回土日を使って彼の村を訪れることができました。
お土産のクリスマスプレゼント(車のおもちゃ)と彼の両親から依頼された買い物品(パンとバター)を持って準備完了です。彼の住む村にはモノを売っているお店が無いので、生活に必要なものは食料品から日用品まですべて本島で買って船で運ばれてきます。私が行くときにも船にはたくさんの食料品が積まれていました。

(写真)宿での夕飯です。カニの身をほぐしてココナッツと和えたものや、揚げキャッサバ、素揚げの魚など豪華な夕食でした。
船に乗る事約2時間、海辺の彼の村に到着しました。ボートが浜辺に着くとすぐにたくさんの子供たちが珍しそうに近寄ってきます。その中に親友の彼の姿もありました…!久々の再開でとてもテンションがあがったのかずっと村の中を走り回って喜んでおり、心配になるほどです。
一通りあいさつを済ませた後は親友の彼を含めた子供たちと日が落ちるまで海で遊び、夜は一緒にご飯(村で獲れた魚や果物)を食べて過ごしました。シャワー代わりに桶にためた水をバケツですくって水浴びをしたり、台所に薪をくべて火おこしをしたり、電気は太陽光発電で夜のみ使えたりとインフラに限りのある村ですが、それを不便に感じることはなく皆楽しそうに暮らしています。個人的にもここ最近はインフラが整備された場所に行ってばかりだったので、観光では味わえない地元の人々の「リアル」な暮らしを久々に味わえました。
※インフラは未熟でも電波塔が立っているのでネット回線はしっかりしています。電気よりもネット回線の方が先に整うインフラ環境、最新の途上国の実態を垣間見た気がしました。
翌日は日曜日だったので朝から村の人に交じって教会に行きました。教会には村中のほぼすべての人が集まっており、登壇者のスピーチを聞いたりみんなで歌を歌ったりします。礼拝は3時間ほどかけて休みなく歌や演説が続くため、フィジー人のキリスト教に対する熱気のようなものが伝わってきました。この辺は日本人で無宗教の自分にとっては馴染みのない感覚ですが、コミュニティとしての一体感のようなものを感じます。礼拝の後は炊き出しのような形で有志の女性たちが作ったお昼ご飯を全員で食べて終了しました。
教会から戻るといよいよ村と、そして親友の彼ともお別れの時間です。最後にまた少しだけ浜辺で遊んでお別れしました。次に会えるのはいつか分かりません。もしかしたらフィジーにいる間はもう会えないかもしれません。そう思うと急に寂しくなり、気を緩めたら泣いてしまいそうになりました。それでもお別れはなんとか笑顔で済ませることができ、2日間の小旅行は終了です。帰宅後に彼の両親からメッセージが届いており、曰く「次にまた遊びに来たらお別れが寂しくなるからもう来ないで」と彼が言っているそう。本当にいい友達を持ったなとまた嬉しくて少し感傷的になりました。
旅行で行くような観光地も好きですが、地元の人々が暮らす田舎の島も個人的には大好きです。自然に囲まれ多少の不便をものともしない彼らの力強さには本当に驚かされます。ネットの情報だけでは知ることができないリアルな生活を体験することができました。
また彼ら自身生活に満足している一方で、まだまだ先進国の援助を必要とする途上国であることも忘れてはなりません。自然と近い分、その変化の影響を真っ先に受ける人々でもあります。海外協力隊として少しでも彼らの生活の向上に貢献できるよう、残り一か月も精一杯頑張りたいと思えた週末の小旅行でした。
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