JICA海外協力隊の世界日記

ガボン便り

♯1 明日を生きる(青少年活動/土井倫太郎)

青少年活動隊員の土井倫太郎です。
以前はグループ執筆で世界日記を投稿しましたが、今回は個人で書いてみようと思います。

2025年12月に着任し、リーブルビルにある孤児院で活動しています。

そこには、さまざまな理由で家族と暮らせない子どもたちや、路上生活から保護された子どもたちがいます。

私は島根県内の児童福祉施設で8年間勤めた後、JICA海外協力隊に参加しました。

今日は、その孤児院で出会った一人の女の子について書きたいと思います。

その子は片方の手に麻痺があり、発達もゆっくりな子どもでした。

あることをきっかけに、その子の手をマッサージすることが、私の一日の始まりになっていました。

「倫太郎、マッサージ」

と声をかけてくることが、いつもの日常になっていました。

ある日もいつも通り、マッサージをし、その後は一緒に余暇の時間を過ごしました。

しかしその後、体調不良が続き、緊急入院となり、その子は亡くなりました。

協力隊には「活動目標」があります。

派遣期間の終わりに向けて、配属先や活動の変化を見据えながら日々取り組むものです。

私自身も目標を立て、その達成に向けて活動しています。

もちろん、活動目標に向かって取り組むことは大切です。

ただ、この子との出来事を通して、私は「明日を生きること」について考えるようになりました。

日本で児童福祉施設に勤めていた頃、私は「支援」という言葉をよく使っていました。

子どもに何が必要なのか。
どうすれば、その子がより良く生活できるのか。

そう考えながら、仕事をしていました。

日本にいた頃も、ガボンに来てからも、私は「明日も目の前のこの子はいる」ことを前提に、すべてのことを考えていました。

明日も会える。
来年も会える。
その先も、その子の成長を見ていける。

でも、この子との出来事を通して、目の前にいる子どもが今日を生き、明日を迎えられることは、決して当たり前ではないと思うようになりました。



今後の活動目標や支援にとらわれるのではなく、まずは「明日を生きる」視点を持ってみる。

この子からもらった大切な学びを胸に、残りの活動期間も一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

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