JICA海外協力隊の世界日記

ガーナ便り

KAIZEN大会① ~KAIZENってなんぞや編~

Me ma mo aha!(Twi語で皆さんこんにちは)

ガーナのマンポンで活動している薮下です!

任地は首都アクラから車で8時間。森に囲まれた小高い山の上にある町で、カカオとにんじんが名産の静かな田舎町。

こんな場所だけど、驚くべきことにある日本語を耳にする。

それは、、、、

KAIZEN(カイゼン)”

そう、改善。その名の通り「今あるものをよりよくする 」こと。

ガーナでは “Continuous Improvement”と訳されて知られている。

KAIZENは5S7つのムダ、QCQuality Control)などの知識を体系化したもので、日本の製造業の現場ではよく使われている言葉だが、まさかガーナのおばちゃんたちに通じるとは。聞くとガーナ政府が公式にKAIZENという言葉を使って企業の指導をしているらしい。日本のモノづくりの力、恐るべし。

ただ、実際の現場は理想とは少し違うらしい。

ワークショップなどを通じてKAIZENという単語は知っていても、実際に取り組みを行っている企業が見つからない。小規模なファミリービジネスが多くを占める任地では、KAIZENはどこか遠いお金持ちの大企業が行うもので、自分達には関係ないものと考えられているようなのである。

けど、お店や工場を見学させてもらうと、突っ込みたいところが沢山見つかる。

例えば、「上の方、手届いてないやーん」とか、

画像1.png

「同時に働いてるの3人なのに、同じ種類のハサミ6個もいらんやん」とか。

画像2.png

こんな状況が変わるきっかけになったらと、マンポンでこのKAIZENに関わるイベントを開催することに。

その名も”KAIZEN Convention in Mampong Municipal(カイゼン大会)

画像3.png

任地の中で手を挙げた零細企業5社が2か月間、配属先、ガーナの中小企業庁が運営するBusiness Resource Centre のスタッフと共にKAIZEN活動に取り組む。そして、その成果をみんなの前で現地語を使って発表、それを審査員に評価をしてもらってNo.1企業を決めるというもの。

大会を通じて身近な人がKAIZEN活動に取り組んでいるのを見て、実際に取り組んでみるきっかけにしてもらうのが今回の狙い。優勝した企業はいずれ アフリカ全体で毎年開催されているAfrica KAIZEN Awardに出られるチャンスがあるかもということで、やる気は十分。

さあ、どんな大会になるのかこうご期待。

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