JICA海外協力隊の世界日記

グアテマラ便り

【12000km先、ペテンを歩く】Ep. 1

Hola!

はじめまして!グアテマラのペテン県フローレス市に派遣されている澤田薫奈です。

初めての世界日記執筆なので、今回は自己紹介と任地・配属先紹介をします!

自己紹介

2025年度2次隊 澤田薫奈(職種:コミュニティ開発)

〈協力隊参加前〉

都内の大学に通う普通の女子大生でした。3年生の秋学期中に協力隊への参加が決まったため、学年を終えたタイミングで休学し、国内訓練所期間を経て、現在はグアテマラ生活半年目を迎えています。大学はトータルで3年間休学する予定です。

高校生の時に参加した講演会をきっかけに国際協力に惹かれ、そのまま国際系学部に進学、専攻・副専攻はアジアの地域研究と国際協力論を選択しました。ゼミでは、カンボジアのアンコール・ワットをはじめとする東南アジア考古学や文化遺産・文化財保存における国際協力について学び、「地域社会と文化遺産・文化財がどう共存できるか」というテーマに、教育や経済、自然保護などの視点から向き合ってきました。

〈なぜ協力隊に?〉

間接的に世界と関わることのできる今の時代に、広い意味で「国際協力」に携わる手段もたくさんあります。ですが、社会人になる前に一度、あえて現地に身を置き、当事者として地域社会に関わってみたいと考えました。

任地での生活

任地:ペテン県フローレス市

配属先:フローレス市役所観光課

〈任地について〉

グアテマラと聞いて多くの人がイメージするのは、色鮮やかな民族衣装を纏う先住民の人々や、コーヒー農園が広がる山岳地帯ではないでしょうか。しかし、私の任地であるペテン県はそのイメージとは大きく異なります。

グアテマラ最北部に位置するペテン県は、国土のおよそ3分の1にあたる広大な面積を持ちます。これは九州とほぼ同じ大きさです。その大部分は熱帯雨林に覆われており、中米でも有数の自然地帯となっています。

古典期(300年から900年頃)には、ティカルを中心とするペテン県一帯がマヤ文明の中心となり、最盛期には推定20万人もの人口を抱える巨大都市だったと言われています。今では深い森の中に眠る遺跡が、かつてこの土地でいかに高度な文明が栄えたかを物語っています。その代表格が、ユネスコ世界遺産に登録されているティカル国立公園です。映画『スター・ウォーズ』の撮影地や『インディー・ジョーンズ』のモデル(※諸説あり)としても知られており、国立公園には、国内外から年間を通じて多くの観光客が訪れます。高さ60mを超える神殿が熱帯雨林の木々の上に頭を突き出す光景は、写真で見るよりもはるかに圧倒的です。遺跡と自然が一体となったこの場所は、グアテマラを代表する観光地であり、私の活動対象となるコミュニティが隣接する場所でもあります。

そんなペテン県の県都であるフローレス市の中心部は、ペテン・イツァ湖に浮かぶフローレス島にあります。私が暮らしているのもこの島です。20分もあれば歩いて一周できるほどの小さな島で、石畳とカラフルな建物が印象的な観光地となっています。

IMG_1300.jpegIMG_2555.jpeg

写真左:ティカル国立公園の神殿

写真右:パステルカラーの建物が並ぶ島の中の通り

〈配属先について〉

国内外から訪れる観光客の玄関口として、市内および周辺地域への観光振興を行っています。自然環境や文化資源の保全と地域経済の発展を両立させることを目指しており、観光関連機関や民間事業者と協力しながら、持続可能な観光の推進や地域の魅力の発信、環境保全に取り組んでいます。

しかし、ティカル国立公園という世界遺産を抱えながらも、その周辺に暮らす住民の多くが観光の恩恵を十分に受けられていないのが現状です。そこで現在の配属先は、地域住民が観光を通じて収入を得る仕組みづくりの支援の必要性を掲げ、まさに動き出しているところです。

ボランティアとして

私の活動対象となっているのはYaxha(ヤシャ)とUaxactun(ワシャクトゥン)というコミュニティで、どちらもティカルと同じ遺跡群の一部です。先述したように、観光の恩恵を十分に受けられていない住民の生計向上を図るべく、各コミュニティを巡回しながら地域資源の見直しや地元の物を使った観光商品の開発・販売促進、住民組織化への働きかけを行います。

学術研究はおろか、旅行でも訪れたことがなかった中米での挑戦にはなりますが、これまでに得た知識の枠組みはあくまで現場を理解するための出発点に過ぎません。地域に入って現地の人々との日常や対話の中で得られる感覚を軸に、その枠組みを現場で問い直して具体的な支援につなげていくことが、この活動における自身の役割だと考えています。

現在はまだ大きなアクションを起こすことはできていませんが、よそ者視点と当事者目線の双方を活かしながら、コミュニティの発展につながる活動に一歩ずつ取り組んでいきたいです。

・・・

国内の他の地域とはちょっと変わったペテンでの活動や島の生活について、世界日記を通じてたくさん紹介していきたいと思います。次回もお楽しみに!

それではまたお会いしましょう!

Adios!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ