JICA海外協力隊の世界日記

グアテマラ便り

シェラ暮らし⑥ 巨人たちが踊る伝統祭り(コミュニティ開発/前島玲美)

Hola!(オラ!)こんにちは。
シェラでコミュニティ開発隊員として活動している前島玲美です。

サン・フアン・オストゥンカルコ市へ

7月15日、San Juan Ostuncalco(サン・フアン・オストゥンカルコ)へ、El Baile de los Gigantes(巨人たちの踊り)と呼ばれる伝統祭りに行ってきました。

サン・フアン・オストゥンカルコは、ケツァルテナンゴ県にある町の一つで、シェラ市から車で40分~1時間ほどの場所にあります。
私の配属先の活動地域の一つでもあり、普段の活動でも関わりのある地域です。

シェラの中心部とはまた少し雰囲気が異なり、住宅と緑が多く、町の中心には市場(メルカド)やお店が集まり、地元の人たちの生活がすぐ近くに感じられる場所です。
7月14日・15日・16日の3日間、この町ではカルメンの聖母を祝う行事の一つとして、巨人たちの踊りが行われていました。

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4体の巨人たち

このお祭りでは、大きな巨人の人形が走ったり踊ったりします。私が見に行った日には巨人たちが4体いて、音楽に合わせて町の通りを歩いたり、走ったり、くるくる回ったりしていました。
大きな体でゆっくり歩いていたかと思えば、急に勢いよく走り出したり、その場で回り始めたりします。巨人が動くたびに周りの子どもたちや学生たちから歓声が上がり、通り全体がとてもにぎやかでした。

ちょうど今は雨季の時期で、この日も夕方から小雨が降っていたので、巨人たちは透明の合羽を着て登場。その姿がなんともかわいらしかったです。

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巨人のまわりを走る

巨人たちの周りには、子どもたちや学生たちがたくさん集まっていました。
特に学生たちは、
叫びながら手をつなぎ、巨人の周りを輪になってぐるぐる走り回ります。

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私も地元の家族に誘ってもらい、その人混みの中へ。
外から見ていた時は楽しそうに見えたのですが、実際に入ってみると想像以上の迫力でした。

人はこの町全員がいるのではないかというくらい多く、みんな全力で走ります。
また巨人はいつどこに進んでいるのか分かりません。そして巨人の手には、紐で木の棒がくくりつけられていました。
巨人がくるくる回ると、その棒も遠心力で大きく振り回されます。これが思ったより怖く、みんな棒が近づくたびによけたり、しゃがんだりしていました。

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でも、その少し危ないくらいの熱気も含めて、外から見ているだけでは分からないお祭りの勢いを感じました。

約120年受け継がれる伝統

サン・フアン・オストゥンカルコの巨人たちの踊りは、カルメンの聖母を祝う行事として行われている伝統です。
現地メディアでは、
約120年続く伝統として紹介されています。

私が訪れた時も、行事は7月14日、15日、16日にわたって行われていました。
3日間にわたり、町の中で巨人たちが踊り、子どもたちや学生、大人たちが集まります。

ただ「昔からある行事」というだけではなく、今もこんなにも町の人たちが集まり、笑い、走り、声を上げながら参加していることが特に印象に残りました。
伝統が、今の生活の中でしっかりと息づいているように感じました。

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Pache(パチェ)と、地元の家族の温かさ

この日、私は地元の家族にとても親切にしていただきました。一緒にお祭りを見たり、人混みの中で走ったりしただけでなく、Pache de arroz(パチェ・デ・アロス=米のパチェ)もごちそうになりました。

Pache(パチェ)は、グアテマラの伝統的な食べ物の一つです。トウモロコシやじゃがいも、米などを使った生地に味付けをし、具材(お肉やトマトソースなど)を入れて葉で包み、蒸して作ります。
今回いただいた米のパチェは、米を使って作られたもので、中にはレーズンも入っていて、温かくてやさしい味でした。

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小雨の中、にぎやかなお祭りのそばでいただいたパチェは、とてもおいしかったです。お祭りそのものの迫力ももちろん印象的でしたが、地元の人たちに迎えてもらい、一緒に笑い、手をつないで走り、ごちそうになった時間も忘れられません。

町全体で楽しむ3日間

巨人たちの踊りは、見るだけでも迫力がありますが、実際に輪の中に入って走ってみると、想像以上でした。

私は3日間のお祭りの中日に行きましたが、地元の方からは「明日もおいで!」と声をかけてもらいました。聞いてみると、「もちろん3日連続で走ってるよ!最終日が一番盛大!」とのこと。
それを聞いて、このお祭りが特別な行事であると同時に、町の人たちにとって毎年楽しみにしている大切な時間なのだと感じました。

今回は、ただ外から見ているのでなく、現地の方に誘ってもらい、一緒に走り、同じものを食べ、同じ時間を過ごすことができました。だからこそ、その地域の文化や暮らしをより近くに感じられたのだと思います。
これからも、現地のグアテマラの人たちと関わりながら、実際に体験して学ぶ時間を大切にしていきたいです。

Feliz día!(フェリス ディア!)素敵な1日を!

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