JICA海外協力隊の世界日記

ケニア便り

【リテイン暮らし#10】茶のバリューチェーンがこの地域の人々の暮らしを支えています

Habari zenu?(スワヒリ語で「こんにちは」)
コミュニティ開発隊員の木村です。

リテインの一大産業といえば、茶産業です。
至るところに茶畑があり、冬がないので年間とおして茶葉を収穫できます。
町にはKTDA(Kenya Tea Development Agency:
約60万人の
小規模農家が所有する民間企業)の茶工場があります。

今回は確立された茶のバリューチェーンについて紹介させてください。

農家は朝から昼過ぎにかけて、茶葉を手摘みで収穫します
(リテインでは機械で収穫しているところは見かけたことがありません)。
一芯二葉(新芽とその下の若い葉2枚、two leaves and a bud)を摘み取ります。
知り合いの農家に聞いたところ、1日あたり15~30kgほど摘むと言っていました。

農家は収穫した茶葉を頭などに乗せてTea buying centerに持っていきます。
収量をカードに記録してもらうようです。
Tea Buying Centerは村に1つほどの頻度で存在します。
リテイン内には56のCenterがあるとのこと。
そこに午後、工場から車がやってきて、集荷を行います。

農家は茶葉の販売先を選ぶことができます。
メジャーな販売先であるKTDAに販売する場合、
リテインでは、現在、 月ごとに月あたりの収量に応じてもらえるのが26 ksh/kgで、
毎年10月頃に1年間の収量(ケニアの会計年度である7月から6月分)
に応じてもらえるボーナスが17 ksh/kgのようです。
他人が所有する畑で茶摘みをした場合、所有主からもらえるのは10 ksh/kg程度と聞きます
(例えば20 kg収穫したら、その日の収入は200 kshです)。

工場まで運ばれた茶葉は、
品質の確認(一芯二葉を満たす茶葉が既定の割合以上あることを確認)
→萎凋→CTC(Crush(砕く)、Tear(裂く)、Curl(丸める)の略)
→発酵→乾燥→選別→包装 という流れで
紅茶(black tea)に加工されます。

CTCで加工された紅茶は濃く出るので、ミルクティー向きと言われます。
完成した紅茶は青いローリーに乗せられモンバサまで運ばれ、 オークションにかけられます

確立されたバリューチェーンのおかげで、
農家は茶葉を摘み、近くのTea buying centerに持っていくことで、
現金収入を得ることができます。
茶は間違いなく、この地域の人々の生活を支えています。

今回はこれにて失礼します。
お読みいただき、ありがとうございました。
Asante! (スワヒリ語で「ありがとう」)

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