JICA海外協力隊の世界日記

マラウイ便り

笑顔のためにプロジェクト ~日本から音楽とスポーツがマラウイに届いた~

名前:森理紗

隊次:2024年度1次隊

職種:小学校教育

配属先:ンジェワ教師研修センター

出身地:埼玉県

みなさんこんにちは!

私はマラウイのリロングウェ県で小学校教育隊員として活動しています。

リロングウェは首都ですが、私の住む地域は都市部から少し離れていて自然豊かな場所です。

配属先はンジェワ教師研修センターといって、ゾーン内の小学校を管轄している場所です。

私の要請は巡回型なので、月~木曜日は一日に一校ずつ巡回しています。


金曜日はオフィスで同僚の手伝いや教材、研修資料づくりなどを作っています。

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↑配属先の看板とオフィスの建物

担当しているのはExpressive Arts(表現芸術)という科目です。

この科目には、音楽・体育・図工・家庭科・ダンス・演劇など実技的な学習が盛り込まれています。


新しくできた教科なので、先生たちの経験や材料不足を理由に授業を行うことが困難なことがあり、それを改善するための授業アイディアの共有先生向けの研修を行うという要請を受けています。

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↑7年生の先生用教科書

本題に移る前に少しだけ活動紹介

「絵を描く授業」と聞いたら、まず何をすることを思い浮かべますか?

「絵の具セットから筆とパレットと絵の具を出して・・・」

日本では私もこのように指導をしていました。

しかしマラウイの子供たちは絵の具セットを持っていません。

では、どうやって絵を描くのでしょうか??

まずは、絵の具を作るところから始めます。

材料は、葉っぱ、花、炭、ブロックなど安く(ほぼ無料)で簡単に手に入る物です。葉っぱや花はすりつぶしてから、水を加えて絞ります。

炭やブロックを細かく砕いてから、網でこして、水を加えます。


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↑手作りの筆と葉っぱを絞っている様子

もちろん絵筆も手作り。 完成した絵を見せてくれる笑顔はとっても素敵です。

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↑完成した絵を見せてくれる子供たち



このように、マラウイの学校には「物」がありません。

それでも子供たちは「知りたい!学びたい!やってみたい!」という思いをもって学校に来ています。

マラウイの子供たちにも楽器を弾く楽しさ、スポーツの楽しさを広めたい、という思いで、今回はJICAの「笑顔のためにプロジェクト」を活用させてもらい、日本からの寄付をお願いしました。



東京都世田谷区立祖師谷小学校から鍵盤ハーモニカ20台と
九州国際大学サッカー部さんからサッカーボール5個を寄付していただきました。

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↑届いた物


段ボールを開けて見てみると、日本で使われていた跡が残っていて、遠い日本からマラウイの事を思って寄付してくれた人たちがいるのだと、感動しました。

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↑日本語が書かれた鍵盤ハーモニカ


Njewal, Chitipi, Chitedze, Mphanje primary schoolの4校に配りました。

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↑生徒が受け取った様子

マラウイではサッカー(フットボール)はとても人気なスポーツです。

サッカーボールを見た男の子が

「これ使ってもいい?」と聞いてきました。いいよと伝えると、ボールを抱えて大喜びでグラウンドに走っていきました。周りの子もイェーイ!と言いながらその子を追いかけていきました。その姿を見ているだけで幸せな気持ちになります。


サッカー選手になりたい男の子がリフティングを披露してくれました。

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↑早速練習に使っている様子

女の子たちの間ではネットボールというバスケに似たスポーツが人気です。


この日はシュート練習にもらったボールを使っていました。

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↑女の子たちも使っています。



鍵盤ハーモニカは、各学校に4台ずつ配りました。

先生たちも初めて見る人がほとんどなので、最初に先生向けに研修を開きました。


先生たちが一番驚いていたのは、電気を使わないでも音が出るということ。バッテリーもいらないの?とびっくりした様子でした。マラウイは停電が多いので、いつでも使えますね!

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朝会では全校生徒の前でマラウイ国歌を演奏して聞かせてあげました。


みんなとても真剣な表情で聴いてくれています。

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↑青空演奏の様子

いよいよ子供たちへの授業です。今回は6年生の授業を紹介します。

まず使い方を説明してから、今回はきらきら星の演奏に挑戦しました。

マラウイの学校はクラスの人数が多いので、グループで1台を順番に使ってもらいます。

始めは息を吹きながら、キーを押すのに苦戦していましたが、少しずつ慣れています。

周りの子も見守りながら、「ドはここだよ、ソは2回だよ」と教えてあげながら弾いています。


何回も何回も練習して全部通して弾けたときは、みんなでイェーイと喜んでいます。

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↑6年生の授業の様子



ある子は「私もいつか国歌をひけるようになりたい!」と言ってきてくれました。

楽器は校長室に保管してもらっています。演奏したいときに頼めば借りられるようにしてもらったので、たくさん練習してほしいなと思います。

今回、マラウイの子供たちが貴重な経験をする機会を作れたことは、私にとっても大きな学びになりました。

将来、この経験を少しでも思い出してくれたらいいな~と思います。

この場をお借りして、寄付をして下さった皆様に心からの感謝を申し上げます。

Zikomo kwambiri
!!(
本当にありがとうございます!)



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