2025/03/17 Mon
薬剤師国家試験inマラウイ


名 前:水野裕文
隊 次:2023-3
職 種:薬剤師
配属先:ブランタイヤ県 ジングワングワヘルスセンター
出身地:愛知県
マラウイの海外協力隊に関心を持たれている、または既に来られている薬剤師の皆さん、こんにちは。このページをご覧頂き嬉しく思います。ここでは異国で2度目の薬剤師国家試験を受けなければならない皆さんのために試験の概要をここに記そうと思います。
まずマラウイで薬剤師として活動するにあたってライセンスが必要になってきます。他の医療従事者(理学療法士や看護師など)は6週間のインターンを行うことでそのライセンスが自動でもらえるのですが、薬剤師はインターンではなく現地の薬剤師国家試験を突破しなければなりません。つらいです。
マラウイの薬剤師国家試験はPMRA( Pharmacy and Medicines Regulatory Authority)という組織が運営管理しており
Part A (PMRA Act & Ethics)
Part B (Pharmacology, Clinical Practice & Pharmacy Practice)
Part C (Pharmaceutical & Pharmaceutical Calculations)
Part D (Medicine Management)
Oral Exam
に分かれていますが、僕らはすでに日本の薬剤師免許を取得しているためPart AとOral Examのみ受験すれば良いこととなっています。ほかの科目は免除です。
Part Aは筆記テストとなっており、四つの選択肢の中から一つを選ぶようなマークテストになっています。試験時間は40分、全部で20問、正答率50%で合格です。
Oral Examは文字通り口頭試問です。こちらも正答率50%で合格です。
試験は2日間かけて行い、筆記テストと口頭試問で分かれています。
そして薬剤師国家試験は年に3回実施されます。多少前後することはあるでしょうが、例年では3月、7月、11月となっています。試験結果は試験日から6週間以内に返ってきます。PMRAのFacebookがあるのでそこで通知されます、フォローをしてチェックしてください。
3回まで受験資格があり、一度受かった科目について次は受けなくても大丈夫です。
偉そうに書いてきましたが僕は2回落ちまして3回目で合格しました。1回目は口頭試問だけ受かり、筆記試験は落ちました。2回目は筆記試験だけでしたが勉強不足でまた落ちました。3回目の正直で受験したところ無事合格しましたが、他の薬剤師の先輩隊員たちは2回目で受かっていったらしいので自分の無力さを思い知りました。
マラウイと日本の医療は大きく異なり、その違いをここで勉強しておくことは活動において大きなアドバンテージになります。調剤においてのルールやそもそもの薬の用量も日本と大きく異なっています。それを知らないと疑義照会も出来ませんからね。
それとやはり薬剤師のライセンスを持っているということはマラウィアンの同僚からも尊敬されます、活動自体も行いやすくなるでしょう。マラウイは学歴やライセンスが日本よりも露骨に重要視されるのでそれをモチベーションに試験勉強頑張ってください、応援しています。
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