2026/04/17 Fri
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「幸せに生きる」ことを考える南の島

こんにちは!ご覧いただきありがとうございます。
ミクロネシア連邦ポンペイ州で小学校教育隊員として活動しています、2024年度2次隊の尾藤慧です。
私は昨年までヤップ州で活動し、その後昨年末からはポンペイ州にて活動してきました。二つの州での生活を通じて、特に印象的だったのは、「幸せに生きる」という価値観の捉え方が大きく異なるということです。
例えばポンペイ州。教員の先生方が頻繁に欠勤することがあります。その多くの理由はお葬式です。伝統を重んじ、親族関係が非常に広い大家族文化の中では、たとえ私たちの感覚では遠縁に思える関係であっても、大切な親戚の葬儀が最優先されます。そして同僚や校長先生も、そのような欠勤を当然のこととして受け入れています。
その光景を見ながら、かつて私の母が、親戚の葬儀のために仕事を休むことが難しく、夜行バスで日帰りできる方法を考えていたことを思い出しました。

一方でヤップ州。「ビートルナッツ」と呼ばれる嗜好品文化があります。ナッツにタバコや石灰などを組み合わせ、胡椒の葉で包んで噛み続けるもので、長期的には口腔がんのリスクが高いとも言われています。
ホームステイ先で「健康に良くないのではないか?」と尋ねた際、「寿命を延ばすために好きなことをやめて生きるくらいなら、好きなことをして生きたい」という答えが返ってきました。
その言葉を聞きながら、「長生きしようね」と周囲に気遣われ、食べたいものを我慢しながら食事制限を続ける日本の祖父の姿が思い浮かびました。
自分が抱いていた「幸せに生きる」とはどういうことなのか。
何をもって幸せとするのか、その基準は文化によって大きく異なります。そしてその違いに向き合うこと、自分が信じてきた価値観そのものを問い直すことこそが、協力隊生活の大きな財産なのではないかと感じています。
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