JICA海外協力隊の世界日記

ミクロネシア便り

ポンペイの車窓から

ミクロネシア連邦ポンペイ島からこんにちは!
2024年度1次隊青少年活動隊員の滑川美悠です。
私の活動先は、ポンペイ島のマトレニーム地区にある公立高校で、近所でホームステイをしながら生活しています。
「マトレニームってどんなところ?」と聞かれたら、「日本でいう東京の奥多摩みたいなところかな!」と答えたりします。
ポンペイ島はミクロネシア連邦の首都がある島ですが、島全体面積の5%にも満たない小さな中心街を除けば、あとは大きなスーパーもATMもない、豊かな熱帯雨林が生い茂る田舎です。私の住むMadolenihmwは、そんな南国の田舎な景色を延々と眺めながら中心街からに1時間以上揺られて辿り着く距離感の、言ってしまえばちょっとした僻地です。

今回は、活動の話ではなく、そこに住む私の普段の生活のことから1つ、車について取り上げて紹介します。
なぜなら公共交通機関の不十分な僻地に住む隊員にとって車は欠かせない存在で、私の協力隊生活はこれ無しには語れないからです。
協力隊員は車の運転ができないため、私は日用品の買い出しなどで市街地に行く時にはよくタクシーを利用します。しかし、ここはミクロネシア連邦。30分で来ることもあれば3時間待っても来ない...なんてこともあるあるです。赴任して1年以上経ち、「待つことにはもう慣れたよ!」と言いたいところですが、毎回「今日中に家帰れるかな...」「間に合うかな...」となんだかソワソワしたり待ち疲れてしまったり...。
そんな時、通りすがりの車がわざわざ私の前に車を停めて、「どこ行くの?乗ってく?」と声をかけてくれることがあります。私のことを全く知らない人でも声をかけてくれることがあり、とてもありがたく感じますが、最近では、知っている人が声をかけてくれることが増えた気がします。それもまた、島の友人が増えたことを実感させてくれて嬉しいものです。(※もちろん飲酒運転者や怪しい人には注意が必要です。)
目的地は全然違うのに私のために遠回りして送ってくれる人、車に乗せてくれるだけでなく売店で食べ物まで買ってくれようとする人、道を歩く私を見つけてわざわざUターンして声をかけにきてくれる人、私のことを送ってくれないか知り合いに頼んでくれる人...4台くらい色んな人の車を乗り継いで街へ出たこともありました(笑)

(↑乗せてくれた方が買ってきてくださったお水とパン)

(↑ 最近はごみ収集車に拾っていただいたりしました)

そんなポンペイの人々の温かさに触れ、「あぁ、なんてありがたいんだろう...」そんな気持ちに浸り、ポンペイの風を感じながら眺める車窓からの景色は、ただずっと同じような熱帯雨林が広がってるだけかもしれないけれど不思議と輝いてみえて毎度飽きることがなく、その気持ちを噛み締めているだけで1時間半はあっという間に過ぎてしまうのです。

「どうしよう...」と思う場面でも、たくさんの人の優しさや、その優しさがつないでくれた不思議な巡り合わせが私をこれまで何度も救ってくれて、いつも不思議と「なんとかなる」状況になります。だから街へ行くときや帰るときはソワソワはしますが、同時に「まぁ大丈夫だろう」と思えます。ポンペイ島が、ポンペイの人々が、私をいつも守ってくれるからです。

この世界日記に辿り着く多くの人は、きっと協力隊に興味がある人や、これから派遣を控えて、隊員生活はどんな感じなのかの解像度を高めたくて覗いてみている人が多いのではないかと想像します。
私にとって、協力隊員としての生活は、「人の支えなしには暮らしていけないもの」です。
毎日、誰かに助けられ、気にかけてもらい、頼りながらここで暮らしています。
当然、人間誰しも誰かの支えがあって生かされているものだとは思います。日本にいた時も、その自覚は少なからずありましたが、ミクロネシア連邦へ協力隊員としてやってきて、より一層それを実感せざるにはいられません。残りの数ヶ月もその有り難さを噛み締めながらポンペイで活動していきたいです。

-車にまつわるおまけ-

ポンペイでは、クラクションをプップーと鳴らして道端の知り合いに挨拶する習慣があります。
ポンペイは紫外線が強く、車にUVカットフィルムが貼られていることも多いため、外からは誰が運転してるのかよく見えません。なので「誰かわからないけど!ありがとう!」と思いながらいつも挨拶を返します。いきなり大きなクラクションに毎回ビックリしますが、
ポンペイでクラクションを鳴らされる回数が日に日に増えていくことに心があったかくなります。

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