JICA海外協力隊の世界日記

モロッコ便り

母子保健キャンペーン

名前:伊東 真未

隊次:2023年度2次隊

職種:助産師

任地:シディスリメン県

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ムッシャラフィン!ラバース?

(はじめまして!お元気ですか?)

私は助産師として、保健センターや病院で活動しています。

モロッコに来て1年8か月たち、活動もいよいよ終盤...。遅ればせながら初めての世界日記を執筆させていただきます。

今回は2025年4月~5月に行われた母子保健キャンペーンについてのお話です。モロッコ全土でのキャンペーンで、各地の保健関連施設で妊婦や子どもの健康のための啓発活動が行われました。

妊婦健診の受診促進や、栄養指導、母乳育児の推進など、内容盛り沢山のキャンペーン…。

私も現地の助産師や看護師たちと一緒に保健指導をしたので、その様子を一部紹介します!

この写真は、保健センターで手作りの胎児模型と骨盤模型を使って赤ちゃんが生まれてくる様子を説明しているところです。モロッコは砂糖摂取がものすごく多い国!「砂糖を取りすぎると赤ちゃんが大きくなりすぎて出産が大変になるよ」と、妊娠糖尿病のリスクを目で見て分かるように簡単に説明しています。

この写真は、病院で肩の体操・ヨガ(体側を伸ばすポーズ)を皆でしているところです。この時は妊娠初期~後期、産後の女性まで沢山の人がいたので、皆ができる安全なポーズを選びました。

道がでこぼこで、ベビーカーの普及していない地域では、赤ちゃんの移動手段は抱っこかおんぶがメイン。ママたちは授乳もするので肩が凝ってしまいますね。また、イスラム教の国・モロッコでは運動習慣のある女性が少ないです。特に、日常生活の中で手を挙げている時間ってすごく短いですよね。そのため、この運動を実践してみました!

写真はただ手を挙げているだけに見えるかもしれませんが、体側(脇の下~脇腹)の伸びを意識すると心地良くなるので、この世界日記を読んでいるあなたも今実践してみては?!(笑)

 

このように、模型や自分の身体を使って、日々楽しく活動しています。言語の壁にぶつかりながらも、身振り手振りで頑張っています。

 

今回はモロッコ全国で実施しているキャンペーンの一部になれたことがとても嬉しかったです!

キャンペーン中は医療者の仲間たちは皆盛り上がり、沢山啓発活動をしました。この雰囲気を継続し、キャンペーンでない時も保健指導が充実するように引き続き活動していきます。

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