2026/09/17 Thu
幼児教育 活動 生活
#11 ぼろ

■職 種:幼児教育
■配属先:シディベヌール県教育局
■名 前:佐々木 友美

果物、野菜、肉、惣菜、洋服や文房具まで何でも売っているスークですが、暑い季節の楽しみは “ぼろ”です。ぼろとはアラビア語モロッコ方言のダリジャでアイスキャンディーのことで、ぼろ売りのおじさんが、パフパフとホーンを鳴らしながら、「ぼろ!ぼろ!」と大きな声を出して登場すると、お金を握りしめた子どもたちがおじさんの周りに集まり、嬉しそうにぼろを買っていきます。
なんとも言えない味ですが、大人のお買い物のお付き合いをしている子どもたちにとっては、スークでのお楽しみの一つのようです。

さて、私の活動先である就学前教室は、9月になり新年度が始まりました。教室ではテキストを使って勉強をしますが、それらが揃うのは9月後半。 “テキストがないからすることがない”という考えや、“テキストがないけどこんな活動をしようと思う”という発想など、教員によって思うことやモチベーションは様々ですが、空き時間を活用して、子どもたちとぼろ屋さんごっこをしました。
お買い物のやりとりをすることはもちろん、ぼろ売りのおじさんの「ぼろ!ぼろ!」という声やホーンの音の真似をするなど、見たり聞いたりしたことがある様子を子どもたちなりに表現しており、この町ならではの姿だなと微笑ましく思いました。
また、その傍らで私がぼろを作っていると、“ぼくも作りたい!”という子が登場したので、ある程度まで進めたものを渡し、最後の仕上げをしてもらうことにしました。初めはしっかり折ることやテープの裏表もわかりませんでしたが、なんども繰り返すうちに、おいしそうなぼろを作ることができるようになりました。経験や積み重ねの大切さを感じたひとこまでした。
私の任期も残りわずかとなりましたが、この町ならではの楽しさと私が提案できるアイデアを混ぜながら、子どもたちの様々な気持ちを引き出していければと思います。
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