JICA海外協力隊の世界日記

モザンビーク便り

モザンでの働き方: トリプルブッキングくらいがちょうどいい?!

海外で働く際、「文化の違いで苦労する」という話はよく聞きます。

モザンビークで活動を始めて約1年半。
私自身も、特に「計画を立てること」や「物事を整理しながら進めること」に対して、日本との違いを感じる場面がたくさんありました。

今日は、そんな中で自分なりに試行錯誤しながら実践していることについて書いてみたいと思います。

※あくまで農業や商業支援を担当する郡レベルの行政機関に配属された一ボランティアとしての経験です。首都の組織や大規模プロジェクトでは、また違った部分もあるかもしれません。

予定はその場で決まる前提で動く

来る前から「予定通りにはいかない」とは聞いていましたが、実際は想像以上でした。
同僚に「明日は何するの?」と聞くと、
「まだわからない。ボスからの情報待ちなんだ」
と言われ、そのまま当日の朝を迎えることも珍しくありません。

さらに、ドタキャンは日常茶飯事です。
・雨で道が使えなくなる
・予定していた車が突然壊れる
・上司の判断が急に変わる

などの外的要因に加えて、

・暑いから/寒いから今日は行けない(行きたくない)
・必要な準備ができていない
・関係者間で情報共有されていない

など、日本人の感覚だと少し驚く理由で予定変更になることもあります。

病気や家族の事情で予定変更になることも多く、モザンビークの暮らしについて考えさせられる場面にもよく出会います。

そのため最近は、「予定通りにいかない前提」で動くことを心がけています。
現実にはなかなか難しいですが、急に職場のお偉いさんや地域のキーパーソンに出会うこともあるため、活動資料や写真はいつでも見せられるように持ち歩くようになりました。
また、突然「今から村へ行くぞ!」となることもあるので、ティッシュや飲み物を持ち歩き、どんな場所にも行ける服装で出勤するようになりました(笑)。

リマインドはしつこいくらいでちょうどいい

モザンビークでは、日本ほど「メモを取る」「スケジュール管理をする」という習慣が根付いていないように感じます。
もちろん、紙やペンが手に入りにくい、文字を書けないなどの背景もありますが、それ以上に文化や習慣の違いを感じます。

そのため、「昨日話したことを今日忘れている」ということも本当によくあります
最初は、「自分の優先順位が低いのだな」と落ち込むこともありました。
でも、よく観察してみると、それは私に限ったことではありませんでした。

最近は、
・前日に確認
・当日の朝に確認
・出発前に電話
・向かっている途中にも電話
くらいで、ようやく成立するのだなという感覚をつかんできました。
実際、モザンビーク人同士でも同じようなやり取りをしている場面をよく見かけます。

また、任地の人々の暮らしのリズムをつかんできたこともあり、
「このくらいの時間に電話したら出てくれるかな」というタイミングも考えるようになりました。

ちなみに、約束した時間に電話に出ない・返事がない場合は、「今日はキャンセルかな」と判断することも多いです。

ただし、その2時間後くらいに普通に現れることもあるので、タイムマネジメントは本当に難しいです。

おおらかマインドを鍛える

正直、イライラしてしまうこともあります。
でも最近は、日本の時間感覚や仕事の進め方が、かなり特殊なのかもしれないと感じるようになりました。

モザンビークでは、前日の夕方になって突然「明日〇〇行くから!」と言われることもあります。
ただし、その「明日」が本当に明日なのかは、また別の話です(笑)。
最初は振り回されているように感じていましたが、最近は「変更が起こること自体が前提なのだ」と考えるようになりました。
「予定どおりに進むかどうか」ではなく、「変更が起きたときにどう対応するか」が大切なのかもしれません。

そのため、
・期待しすぎない
・代替案を考えておく
・数回は延期になる前提で組む
というリスクマネジメントを、自分なりに少しずつ身につけようとしているところです。

最近では、一つの予定だけを当てにすると何もできない日ができてしまうので、
気づけば複数の予定や作業を並行して考えるようになりました。
冗談半分ですが、モザンビークではトリプルブッキングくらいがちょうどいいのかもしれません。

実際に私が一緒に働いている人たちも、複数のプロジェクトや活動を同時進行で進めています。
一見すると注意散漫にも見えますが、
予定変更や中止が頻繁に起こる環境だからこそ、複数の選択肢を持っておくことがリスク分散につながっているのだと感じるようになりました。
最近は、そんな働き方にも、その土地なりの合理性があるのかもしれないと思うようになりました。

おわりに・・・

難しいなと思うこともありますが、こうした毎日の積み重ねも、異文化のなかで働く面白さのひとつなのかもしれません。
モザンビークで身につけたことは何?と聞かれたら、私は迷わず「忍耐力」と「柔軟性」と答えると思います(笑)。
まだまだ修行中ですが。。。

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