JICA海外協力隊の世界日記

モザンビーク便り

【えみ先生のMoz時間】語学について

 こちらに来てなかなか人の名前が覚えられない...と同僚に話をした時のこと。

私「こちらの名前は馴染みがないから、聞いてもすぐには覚えられないや。日本の名前だとすんなり入るんだけど…太郎とか。」

同僚「Tarouね。」

私「!?他にも健太郎とか」

同僚「Kentarouね~」

私「!?(なぜそんなにもすぐに発音できる!?)」

話していると、「モザンビークでは小学校に入るまで家庭では民族言語を話し、学校で公用語であるポルトガル語を習うので、新しい言葉に耳が慣れているんだと思う。」という考えでした。わたしの活動地域では、民族言語はシャンガナ語。ポルトガル語はこちらの人にとって第二言語になります。話していた3年生担任のグラッシンダ先生は、現在の学年を1年生から持ち上がりで担任してきたそうで、子ども達がポルトガル語の習得できるよう尽力されています。ものすごい責任だと感じるとともに先生の表情から仕事への誇りのようなものも受け取りました。日本ではあまり考えたことのなかった教育の尊さを改めて考えさせられます。現在グラッシンダ先生は大学でポルトガル語の教授法について学ばれている点も頭が上がりません。

さて、そんな彼女達は第二言語話者について非常に寛容です。私がたどたどしく説明することにもこちらの人は待ってくれるし、知らない言葉は言い換えてくれたり、スペルを教えてくれたりします。それでいて、みんな英語を話すにしても何の抵抗もない様子。わたしがこれまで「ミスしないように!」と意識していたのに対し、とある同僚は話の途中でも「水曜日って英語で何だっけ?Wednesdayだ。Wednesdayに~」と言った具合です。ハードルを自分で作らずにどんどん話すこちらの人の態度から学んでいます。

かく言う私もいまだにポルトガル語学習の身。正直まだまだですが、これからもマイペースに磨いていきたいものです。

こちらはホームステイしたての頃に描いたもの

1.jpg2.jpg3.jpg4.jpg5.jpg

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ