JICA海外協力隊の世界日記

モザンビーク便り

日本祭りinガザ州立児童保護施設

Olá! 2023年度2次隊 青少年活動隊員の渡辺美桜と申します。

2025年8月28日に私の配属先であるガザ州立児童保護施設にて日本祭り(Festa do Japão)を行いました。

今回はその日本祭りの様子を皆さんにお届けできればと思います!

その前に…

まずは私の子供たちの住む施設について少し紹介をさせてください。

この児童保護施設では様々な理由により家族と暮らすことが出来なくなった0歳~49歳まで、約60名の子供や青年が生活をしている施設です。

年齢や性別、障がいの有無や病気の有無に関わらず、この施設で共同生活をしています。

子どもたちにとっての "我が家” が私の配属先であるガザ州立児童保護施設です。

そんな配属先で私は学習支援や生活支援、情操教育に取り組みながら、子どもたちのMana(お姉さん)として子育てに励むような日々を送っています。

私にとっての子供たちは、本当に心から愛おしい存在で、本当の親から受けることが出来ない愛情をたっぷり注ぐのも私の活動の一部だと思っています。

そんな大切な子供たちのために、何か特別なイベントをしたい!ということで、日本祭りを計画、開催しました。

当日は朝ごはんとしてツナマヨパンを提供し、剣道デモンストレーション、アクテビティ(折り紙、けん玉・お手玉、輪投げ、モザイクアート作り)、昼食にはカレーライスを提供しました。最後に借り人競争を行い、とても盛りだくさんの一日になったと思います。

実際に剣道の体験をしたり、日本の遊びをモザンビーク隊員と一緒に遊んだり、お腹いっぱいお昼ご飯を食べたり。

借り人競争では、借りられる人側に障がいの影響で歩くことが出来ない子の名前をいれて

お兄ちゃんたちが抱っこをする形で一緒にゴールすることが出来ました。

どんな子供たちでもみんなが同じように参加をすることができたイベントを作り上げることができて心から嬉しかったです。

今回のイベントでは、子供たちがすべての準備に関わることで成功体験を与えたいという大きな目的がありました。

そのため、この日本祭りに関わる装飾や輪投げ、モザイクアートのデザインなど、全ての準備を子供たちが行いました。

まさに子供たちの力で、子供たちによって作り上げた日本祭りになったと思います。

日本祭りを終えた後日、普段通り配属先に行くと、子供たちは今まで以上に日本への興味や関心がわいたようでした。

「自分も剣道を習ってみたい!」「大きくなってお金を稼いだら日本に行きたいんだ!」などなど…

ここで過ごす彼らの環境は決して容易なものではありませんが、いつかその夢を叶えるための小さな一歩になるために

残り約1ヶ月という少ない任期ではありますが、全力で彼らと向き合っていきたいと思います。

今回の日本祭りはモザンビーク事務所及びモザンビーク派遣隊員の皆様のたくさんの協力のもと開催することができました。

この場をお借りして感謝申し上げます。

そして最後に、私の愛おしい、大切な子供たちの未来が輝き続け、笑顔と幸せであふれる人生を歩むことが出来ますように!

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