JICA海外協力隊の世界日記

ナミビア便り

#19_オマルルよいとこ 一度よっといで

どうも、オマルル教育事務所の奥野です。

 私は3月16日をもって任地オマルルでの活動を終えました。私の最後の活動として、任地オマルルについて紹介することにしました。1年と8か月過ごした者として、町の魅力を知ってもらうのが、せめてもの恩返しでしょう。

「観光地」

 オマルルは首都ウィントフックから車で2時間半ほど離れた場所にあり、人口は1万人程度で決して大きな町ではありませんが、実は隠れた観光地です。その代表的な2つを紹介します。

ワイナリー」…オマルルは豊富な地下水があり、またそれが美味しいため酒造りが行われています。町には二つもワイナリーがあり、ウィスキー、ワイン、ジンと色々楽しめます。他の町でも買えますが、本家で買うと安く何よりプレミア感を味わえます。個人的にはウィスキーがおすすめです。

「ゲームロッジ」…町の中心から30分ほど車で走ったところにゲームロッジがあり、そこでは動物にかなり近い距離で接することができます。野生ではないので、触れることが魅力の一つです。特に人懐っこいキリンのセルミー君が有名です。さすがに肉食動物はいませんが、草食動物なら大抵います。エトーシャ国立公園では遠くから見ることしかできませんが、ここでなら動物に触れることもできますよ。

「ドイツ色の濃い町」

 オマルルは1863年にドイツ人によって作られた町です。そのためか、町にはドイツ系の住人が多く住んでいますし、教会等はドイツ風の建物です。白人の割合も町の規模に比べると高いと感じます。町にはドイツ語系の学校もあり、レストランのメニューも英語とドイツ語で書かれています。昔から住んでいる人も居ますし、ドイツで働いていた人が退職後に訪れるケースも多いようです。また、ドイツ人ボランティアの方もよく見かけます。要するに、町の至る所でドイツを感じるわけです。

 昨年10月にはドイツのお祭りである。オクトーバーフェスが開催され私も参加しました。ビールとドイツの伝統料理が提供され、夜遅くまで皆が楽しんでいました。「町にこんなに白人がいたんだ」と思うくらい多くの人が来ていました。

 なお、オマルルという町ができた際にはドイツ人とヘレロ族との間に戦争が起き、多くの人が亡くなったという事実も忘れてはいけません。当時の歴史については町の博物館で知ることができます。また、街に史跡が残っても居ます。この戦争で多くのヘレロ族の人が亡くなってしまいましたが、それでもオマルルにはまだ多くのヘレロ族が住んでいます。町に3つある小学校のうちの1つPaheye小学校はヘレロ族の子どもたちが通う学校です。

「オマルルでの生活」

 特に不自由をすることはなかったです。スーパーやホームセンターも複数あり、必要なものは大抵手に入ります。強いて不自由をいうなら夏場は少し暑いかな?くらいです。

 最後にオマルルの隠れた魅力をお伝えします。それはお洒落なカフェがあることです。町に二つもカフェがあり、その両方が美味しいというのは大変恵まれています。休みの日カフェで優雅に過ごすのはちょっとした贅沢です。帰国直前に知ったのですが、カフェの一方「オングワリカフェ」は金曜日のみパンを焼いており、これが大変美味しいのです。特にチョコレートクロワッサンは絶品で、これだけを食べに金曜日の朝にオングワリカフェを訪れる人もいるそうです。もっと早く知りたかった…

 最後になりますが、大変ステキな町で楽しい1年と8か月を過ごさせていただきました。町の人も本当に優しく親切な人が多かったです。何かトラブルがあるとすぐに助けてくれました。一緒に仕事をし、生活をし、時に遊ぶこともあり、多くの人と仲良くなりました。私にとって大切な町、それが「オマルル」です。

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