JICA海外協力隊の世界日記

ニカラグア便り

湖と火山の国から【助産師 / 執筆者自己紹介①】

¡Hola! (こんにちは)
2023年度1次隊、助産師隊員の野矢麻子です。私は現在、中米のニカラグア共和国で活動しています。
この度、ニカラグア保健分科会メンバーのひとりとして世界日記の執筆を開始することとなりました。
任期は半分を過ぎ残り8ヶ月となりましたが、今だからこそわかること・発信できることを中心に書いて行きたいと思います。

皆様の中には、ニカラグアの名前を初めて聞く方も多いかもしれません。そこで今回は、ニカラグアについて簡単にご紹介したいと思います。

WhatsApp Image 2024-04-17 at 12.49.33 (2).jpeg            (今でも馬車が一般的に使用されており、公道を走っています。)

ニカラグアは中米に位置し、北はホンジュラス、南はコスタリカに隣接しています。
国土面積は日本の約3分の1人口は約700万人ほど。
太平洋とカリブ海の2つの海に面しており、大きな湖や複数の活火山を有します。「湖と火山の国」とも呼ばれ、雄大な自然が広がっています。
中でもマサヤ火山やニカラグア湖は訪れる価値のある名所です。首都マナグアは活気ある都市ですが、地方には時間がゆったりと流れる田園風景が広がっています。

WhatsApp Image 2024-11-19 at 10.36.32.jpeg               (El ventarónからマサヤ火山を臨む)

スペイン植民地時代の影響を受けた都市グラナダレオンは、カラフルな建物と石畳の街並みが特徴で、歴史や文化を感じることができます。またカリブ海側には先住民族やアフロカリビアンの文化が息づいています。ニカラグアの主な言語はスペイン語ですが、カリブ海側では英語やミスキートと呼ばれる独自の言語が使用されているなど、多様性にあふれる国でもあります。

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           (グラナダ大聖堂:グラナダはコロニアルな街並みが有名です)

一方で、ニカラグアは中米でハイチに次ぐ最も貧しい国の一つとも言われています。
特に農村部では、電気や水道などのインフラが不十分で医療や教育のアクセスにも課題があります。災害にも脆弱で、台風や地震の被害を受けることも少なくありません。

それでも、人々は家族や地域を大切にし、日々の生活の中で笑顔を忘れない明るさがあります。その温かい心に、私も日々励まされています。

私の活動は主に性教育や母子保健に関わるもので、子どもたちや女性たちが自分自身の健康やリプロダクティブヘルス・ライツについて学び、将来の選択肢を広げるお手伝いをしています。また、ニカラグアの文化や生活を尊重しながら、日本の文化を伝える交流活動も行っています。
それに加えて、任地が異なる助産師・保健師隊員と協働して分科会活動を始めました。活動の詳細についてはまた次回以降。

この世界日記では、ニカラグアの多様な文化や人々の様子をお伝えしながら助産師・保健師をはじめとする医療系隊員がどのような活動を行っているのかなどを発信していきたいと思います。
この国の現状や課題だけでなく、豊かな文化や人々の魅力についても知っていただければ嬉しいです。


それでは、Hasta pronto.(またすぐにお会いしましょう)

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