JICA海外協力隊の世界日記

パラオ便り

【イボバン実験室】日本の小学校へオンライン出前講座

Alii! 理科教育隊員の三浦です。

JICA海外協力隊の活動でも、特に学校教育隊員がたまに行うのが、日本の学校の生徒とのオンライン交流や出前講座。

今回は大阪府松原市立天美北小学校から依頼があり、総合的な学習の時間をつかって多文化理解についての講義とアクティビティを行いました。

1時間目は講義。テーマは「あたりまえってなんだろう?」

パラオでの生活を通して、私がびっくりしたことについて、クイズを交えながら紹介。日本との「あたりまえの違い」をみつけてもらいました。

特に食文化の違いには興味津々で、給食に亀の肉が出るお話をしたら悲鳴が上がっていました。

スライド17.JPG

また、パラオの綺麗な海の写真にも歓声が上がり、「行ってみたい!」「泳ぎたい!」と嬉しいリアクションが多数ありました。

スライド20.JPG

2時間目は多文化理解アクティビティ。グループごとにわかれて、遊びを交えたアクティビティを考えました。テーマは「カレーを作ろう!」

11枚与えられた役割カードには、人種と好きな食べ物、嫌いな食べ物が書かれてあります。与えられた役の人になりきって、グループで話し合いをしながら全員が納得するカレーを作るにはどんなカレーがいいか、というゲームです。

今回はある程度何でも食べられる日本人、ヴィーガンのイギリス人、宗教で牛肉が禁止のインド人、お肉大好きで野菜嫌いのアメリカ人の4役を用意しました。全ての意見を取り入れていたら、通常のカレーは決して作ることができません。頭を柔軟に、たくさんのアイディアを出してくれることに期待しました。

結果、「豆カレー」「フルーツカレー」などのみんなの食べられない物をうまく避けたカレーや「セルフトッピングカレー」という具材を自分でカスタムできるカレーのスタイルにするなど、おもわず「なるほど~!」と言ってしまうような、素敵なアイディアもたくさん出ました。

全ての講義終了後、私から子ども達にメッセージとして「自分とちがう『あたりまえ』を知ることは、やさしさの始まり。」という言葉を送り終了しました。

後日、担任の先生からはまとめの授業の板書の写真が送られてきました。

それぞれに気付いたことをたくさん出してくれたようで、とても嬉しかったです。

天美北小学校の皆さんありがとうございました。

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