JICA海外協力隊の世界日記

パラオ便り

【Ebiil日誌】パラオの熱帯雨林を探索!Udeuidの若木を見つけ出せ!!

こんにちは!生態調査隊員の名取です。

私の専門は海の生き物なのですが、Ebiilのフィールドは海から森林まで幅広いのが特徴です。
近々、パラオの在来種であるUdeuidの保護・保全プロジェクトが始動する予定です。

Udeuid(学名:Manilkara udoido)はアカテツ科の樹木で、GBIF(Global Biodiversity Information Facility)のデータベースによれば、パラオに固有の植物のようです。
このUdeuidは、現在進行形でどんどんと枯れており、その消失が危惧されています。

ドローンによる目視調査を行なったところ、Babeldaob島の中央から南方の広範囲に渡って、Udeuidが枯死しているのが確認されました。
本格的な調査はこれから始まりますが、現時点では真菌の付着・増殖による植物被害と予想されています。
ハワイでは、真菌の感染によるOhia lehua「オヒアレフア」(学名:Metrosideros polymorpha)の枯死が問題となっています。

プロジェクトの一環として、Ebiilではこの枯れゆくUdeuidの若木の保護を開始しました。

パラオのBabeldaob島には、一本の主たる道路が東西を巡ってぐるりと一周しています。
その道路の脇には森林が広がっており、足を踏み入れると、あっという間に熱帯雨林の大自然に囲まれます。

道路近くに自生しているUdeuidを見つけて、その周辺を探索し、若木を見つけて回収します。

Udeuidの樹には、先の丸い葉が密に生えているのが特徴です(左)。このUdeuidの若木を探して、森の中を注意深く観察します(右)。
最終的に600本程度の若木を集めることになっていますが、すでに200本を超える若木を集めることができました。

さて、実は右の写真に私が写っているのですが、お気づきになったでしょうか?若草色のシャツを着ていたので、かなり溶け込んでいますね。
Udeuidの若木を見つける時も、わずかな手がかりを見逃さないように気をつけています!

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