2026/01/16 Fri
スポGOMI
【番外編】スポGOMI ~前編 パラオ予選開催~

いよいよ2026年がスタートしましたが、2026年2つ目のパラオ便りは、昨年2025年に行われた大きなイベントについてご紹介します。環境問題に興味のある方、イベント開催に興味がある方、ぜひご覧ください。
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こんにちは!
2024年1次隊・環境教育で協力隊に参加し、パラオ共和国政府・公共基盤産業省・公共事業局・廃棄物管理課で活動を行っております、土川友輔です!
2025年10月に開催されました「日本財団 スポGOMI ワールドカップ 2025」にパラオ代表統括として参加してきました。この大会の詳細とパラオ予選を主催するまでの経緯をここに記したいと思います。他国の隊員の方々からもスポGOMI開催に関するお問い合わせをいただいており、今後大会を主催される方の参考にもなればと思います!
目次
- 「日本財団 スポGOMI ワールドカップ 2025」について
- パラオ予選開催まで
- パラオ予選当日
- 日本での様子
- 今後について
(前編では、3.パラオ予選開催までをお届けします)
- 「日本財団 スポGOMI ワールドカップ 2025」について
まずスポGOMIとは、スポーツとゴミ拾いを掛け合わせた競技です。3人1組の約30チームが決められた場所に落ちているゴミを制限時間内に拾います。その後、分別と計量を行い、ゴミの種類と重さに応じて各チームに得点が与えられます。競技上は一番得点の高いチームが優勝ですが、本当の勝者は参加者全員と地球環境です。
以下、大会公式サイト(スポGOMIワールドカップ FINAL結果発表 - 日本財団 スポGOMI ワールドカップ 2025)より
「日本財団スポGOMIワールドカップ 2025」は海洋ごみの削減を目指し、日本から世界へと普及啓発のムーブメントを促進する “スポーツごみ拾い世界一” を決する大会です。第2回となる本大会は、初開催の2023年大会を大きく上回る34カ国が参加し、うち14カ国が初参加を果たすなど、より多くの国と地域に広がりを見せています(FINALへの出場は33カ国 )。
本大会に先駆けて開催した世界各地での予選会では、国内外合わせて2,834チーム・8,502人が参加し、予選段階で回収されたごみの総量は22,516.2kgにものぼりました。また、多様な背景を持つチームが多数参加したことも特徴で、学生や市民グループ、企業のCSR活動として結成されたチームのほか、音楽プロデューサーや山岳ガイドなど、年齢も職業も異なる人々が一堂に集まりました。ごみ拾いという身近な行動を競技として楽しめるスポGOMIは、「誰でも参加できるスポーツ」として広がりを見せています。
今年のワールドカップは10月に渋谷で開催されました。大会の日程は合計5日間で、航空券・宿泊費・食費はすべて主催者の日本財団が負担してくれるため、誰もが参加できる可能性のある大会です。
実際の大会自体は1日で、ゴミ拾いの時間は45分、分別の時間が20分、その後計量・得点化をするという流れで、これを午前と午後の2ラウンド行いました。結果は日本が優勝し、パラオは33位でした。。。この大会は結果よりも参加することに意義があるので、ダイジョーブ(パラオ語になっています)!
世界中から熱い思いを持った人たちが集まって、みんなで一緒にゴミ拾いができたことにとても心を動かされました。
- パラオ予選開催まで
はじめにスポGOMIのお話をいただいたのは、2024年の9月ごろでした。まず、日本財団主催の「海ごみゼロウィーク」というゴミ拾いイベントの開催依頼が、パラオのボランティアグループ「ごみーずパラオ」に来ました。私もごみーずに参加していたので、イベントのお手伝いをしました。
このイベントは東京がメイン会場で、日本各地のテレビ局とパラオをライブ中継で繋ぎ、ゴミ拾いを一緒に行うというものでした。そのイベントが無事に終了し、「日本財団スポGOMIワールドカップ 2025」のパラオ予選開催の打診をいただきました。私がごみーずの理事長になったことや配属先がパラオ政府の廃棄物管理課であることから、パラオ予選の主催者を引き受けることになりました。
パラオでのワールドカップ予選開催にあたっては、日本財団に大会運営を委託された会社の方と会議を重ね、予算や会場、日程、来賓などの詳細を決めていきました。パラオ予選が5月に開催されることになり、大会に必要な備品の調達や、練習会を行いながらパラオ予選のルールを調整し、準備を進めていきました。
パラオ予選で一番問題になったのが、人集めです。スポGOMIは1チーム3人の合計30チームが参加する大会です。予算の関係上、最低25チーム集まらないと開催できないということでした。さらに、各チームに1人審判が必要で、運営・設営スタッフも合わせると、約170人集める必要がありました。パラオ人の人口はたったの1万人ほどなので、人口の1%以上もの人を集めるとなると、とても大変だろうという見込みでした。
そこで、ありとあらゆる方法で人集めを行いました。配属先の大臣に協力をお願いしたり、州知事に宣伝をお願いしたり、在パラオ日本国大使館の折笠大使をはじめとする日本国大使館の皆様にご協力をいただいたり、ラジオに出演して参加を呼びかけたり、新聞に取り上げてもらったり、ポスターを作成して掲示をしたり、SNSで参加者の呼びかけをしたり、パラオの人が集まっているところに直接行って参加者を募集したり、思いつく限り全てのことをやってみました。中でもプロモーション動画はパラオ語で作成し、Facebookなどでの総再生回数はなんと3万回を超えました。(Facebookの動画リンク→Facebook)
そのかいあって、最終的には41チームに応募していただくことができました。審判と運営スタッフに関しても、ごみーずの皆さんや、協力隊員、JICA関係の方々、NGOで働かれている方などに協力していただき、なんとか大会運営ができる人数に達することができました。

- パラオ予選当日
パラオ予選は5月に行われ、参加者とスタッフの皆さんのおかげで、自分でも信じられないぐらいスムーズにプログラムが進行し、大成功でパラオ予選を終えることができました。
来賓として公共基盤・産業省チャールズ・オビアン大臣と在パラオ日本国大使館小野俊輔臨時代理大使、JICAパラオ事務所青木恒憲所長の3名にお越しいただきました。合計28チーム84人の競技参加者が40分間ゴミ拾いをし、合計約70kgのゴミが集まりました。参加者は子どもからおじいちゃんおばあちゃん世代まで幅広く、離島も含めパラオ中から人が集まりました。
大会の様子は新聞やテレビ局などで取り上げられ、大きな反響をいただきました。

後編へ→【番外編】スポGOMI ~後編 日本での様子そして今後について~ | パラオ便り(パラオ事務所) | JICA海外協力隊の世界日記
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