2025/03/03 Mon
小学校 活動
ソゲリ小学校の子どもたち -明るく たくましく のびのびと-


こんにちは、PNG小学校教育隊員の戸髙です。 ソゲリ地区にある小学校で、教育活動を行っています。
私が活動しているソゲリ小学校は、3年生から8年生までの約400人の子どもたちが学んでいます。
学校は朝8時ごろから始まります。運動場で全校朝会があり、最後に国歌を歌います。独立して約50年になるパプアニューギニアの国歌は若々しくて力強く、そして荘厳です。私は大好きです。ユーチューブでも聴くことができるのでぜひ一度聴いてみてください。
午前中は、30分の休み時間を挟んで1時間30分の授業が2回あります。子どもたちはこの休み時間が楽しみでたまらないようです。この休み時間はおやつタイムでもあります。学校には近所の方がおやつを売りに来るので、子どもたちはそれを買って食べています。マンゴー、バナナ、ドーナツ、ソーセージ、ジュース、野菜の煮込み、揚げ魚などなんでもあります。
私はドーナツが好きです。近所の方の手作りで、もっちりしっとりしていて一度食べたら病みつきになります。先生たちも自宅でおやつを作り、休み時間に「販売」しています。赴任当初は「先生たちがおやつを売るの?」とびっくりしましたが、これも文化の違いですね。


授業開始や終了の合図は写真のような鐘(使わなくなったガスボンベ)をたたいて知らせます。
休み時間は自由に過ごしてよく、子どもたちは毎日運動場でラグビーをしています。パプアニューギニアはラグビーがとても盛んで、子どもたちは幼い頃から楕円のボールに慣れ親しんでいます。学校帰りに空き地でラグビーをする子どももいるくらいみんな大好きです。ラグビーの他にはゴムとびやビー玉遊びをする子どももいます。皆、笑顔で遊びまくっています。
学校にはマンゴーの木があります。11月になるとおいしいマンゴーが実るので、木登りをして実をちぎる子どももいます。私も分けてもらいます。友達と大勢で遊ぶのが好きみたいで、日本の昭和時代もそんな感じでした。
午前中の授業が終わると30分間のお昼休みを挟んで午後の授業が始まります。ソゲリ小学校では給食がありません。おやつを買って食べる子どももいますが、そもそもパプアニューギニアの人たちはお昼ご飯をあまり食べないようです。食べてもクッキーやバナナを軽くつまむ程度です。


ソゲリ小学校の制服は、上が黄色の開襟シャツ、下が緑のズボン又はスカートです。校舎の建物も上半分が黄色、下半分が緑色に塗り分けられています。近隣の学校を見ると、すべて「制服の色=校舎の色」です。日本のような体育着はなく、授業中も運動をするときもこの制服で活動します。
日本の小学校では集団登下校を実施する学校がありますが、パプアは自由登下校。友達とおしゃべりしながら歩いたり、道草を食ったりしながら楽しく登下校しています。学校帰りに川でひと泳ぎする子どもたちもいます。結構流れの速い川ですが、子どもたちだけで泳いでいます。「日本だったら、先生が飛んできて注意するだろうな」と思いながら見ています。学校にはプールもなく、水泳指導もありません。でも上手に泳いでいます。自由でたくましい子ども達です。
>>こちらから戸髙隊員の活動情報をご覧いただけます。(JICA PNG事務所HP)
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