2026/10/30 Fri
イベント 小学校 教育
パプアニューギニアの国家試験

こんにちは。小学校教育隊員としてソゲリ小学校で活動している金本です。
今回は、10月に行われた国家試験について紹介します。
パプアニューギニアでは、Grade 8、Grade 10、Grade 12の各段階で国家試験が実施されます。試験の結果は、その後の進学に関わる重要なものです。
今年は、
・10月5日から9日にGrade 10
・12日から16日にGrade 12
・19日から22日にGrade 8
の試験が行われました。
私が活動している小学校にはGrade 8までの生徒が在籍しています。そこで今回は、Grade 8の国家試験の様子を紹介します。

試験前には壮行会!
試験を翌週に控えた金曜日、Grade 8の生徒たちを送り出す壮行会が開かれました。この日は、ほかの学年の生徒たちはお休みでした。
壮行会では、まずキリスト教の祈りが捧げられ、その後、校長先生や地域の代表者などから激励の言葉が贈られました。
そして、お待ちかねの食事の時間です。
食事は、先生たちが作った料理や、生徒たちが家から持ち寄った料理を一緒に盛り合わせたものでした。その量は、驚くほどのボリューム! 試験に臨む生徒たちを、学校全体で応援しようという雰囲気が感じられました。

4日間にわたる国家試験
翌週の月曜日から木曜日まで、1日1科目ずつ試験が行われました。
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月曜日:英語1
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火曜日:数学
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水曜日:複合教科
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木曜日:英語2
試験時間はそれぞれ3時間あります。
水曜日の「複合教科」では、社会、理科、家庭科、美術など、複数の分野から出題されます。
1日に1科目ずつ受験することや、1科目に3時間もの時間が設けられていること、さらに複数の教科をまとめた試験があること。どれも日本とは異なり、新鮮でした。
試験初日に配られるもの
もう一つ、興味深かったことがあります。それは、試験初日に、生徒一人ひとりに新品の文房具が1セットずつ配られることです。
配布された文房具は写真のとおりです。
鉛筆や消しゴムなどに加えて、定規も入っていました。ただ、数学の試験を見ても定規が必要な問題は見当たらず、「いったい何に使うのだろう?」と不思議に思いました。
試験を終えた生徒たち
進路にも関わる大切な試験です。生徒たちはさぞ緊張しているのだろうと思っていました。
ところが、試験前に話を聞いてみると、意外にも「緊張していない」とのこと。
しかし、4日間の試験が終わった木曜日には、子どもたちの表情から解放感が伝わってきました。
そして、試験を終えた生徒たちには、先生たちからアイスクリームの差し入れがありました。頑張った自分たちへのご褒美のようなものだったのでしょう。生徒たちは大喜びでアイスクリームを食べていました。
試験前の壮行会から始まり、最後のアイスクリームまで。子どもたちが大切な試験に臨む姿を、学校全体で支えている様子が印象に残りました。
落第率は90%超え?
パプアニューギニアの教育には、まだ多くの課題があります。
昨年度のデータによると、Grade 1として入学した約40万人のうち、Grade 12まで進んだのは約3万人、さらに大学などの高等教育機関に進んだのは1万人強だったそうです。
Grade9に進めない生徒も多くいます。
子どもの人口増加、学校の不足、教員の不足、教育予算の不足、学力の低下、教育への無関心…。
この国には解決すべき教育課題がたくさんあります。その中で、私たち協力隊員ができることはわずかかもしれません。
しかし、私たちの草の根活動がいずれ花咲くことを信じて、これからも活動に邁進していきます。
Education Changes Life.
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