JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア便り

ごみの町で考える、理科の授業のちから

Apinun (トクピジン語でこんにちは)!青少年活動でオロ州ポポンデッタに派遣されているYuです。 今回は、4年生の理科を通して子どもたちと一緒に取り組んだ「環境を考える授業」についてご紹介します。


理科の授業で向き合う“ごみのある日常”

私の赴任地では、道端や水路、校庭にごみが溢れ、「ごみのある日常」が当たり前の風景になっています。 特に、ブアイ(ビートルナッツ)を噛んだ後に吐き出される赤い唾液その殻が地面や水路を覆い、異臭がするほどの状態でした。 この現状に対し、「環境への意識を育てたい」と思い、理科の授業でアプローチすることにしました。

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トマトを育てながら土を学ぶ

授業では、植物のライフサイクルを学ぶ一環として、児童一人ひとりがトマトを育てました。植物はきれいな土でしか育たないことを体験的に学び、「土の大切さ」を理解していきました。続いて扱った「土壌汚染」の単元では、ごみが土に与える影響や、汚染が人間の健康に及ぼすリスクについて考えました。「プラスチックは土に分解されない」と聞いて、驚きの表情を見せる子どもたちの姿が印象的でした。

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自分たちの町の環境を考える

授業の最後には、「ポポンデッタの環境」をテーマに、グループディスカッションを実施。はじめての話し合い活動に戸惑いながらも、町の良い点・課題・その原因と影響、そして自分たちにできることについて真剣に意見を出し合っていました。学んだことを言葉にし、仲間と共有する中で、子どもたちの中に少しずつ環境への意識が芽生え始めていると感じました。

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