2026/02/13 Fri
小学校 活動
みんなで使う、みんなの教科書

Apinun! パプアニューギニアのオロ州に青少年活動として派遣されているHiroです。
PNGの小学校は日本とは異なり、12月上旬に終業式を迎え、1月中旬に新年度が始まります。年間で最も長いこの休み期間、ポポンデッタの子どもたちの多くは両親の村に帰り、そこでクリスマスや新年を楽しむようです。そして派遣されてから2度目の始業式を迎え、再び学校に賑やかな日常が戻ってきました。

学年の切り替わりで先生たちが慌ただしく動く中、私は図書館で今年度に使用する教科書の準備をしていました。(この国ではJICAが協力した算数と理科の教科書が使われており、その活用方法を指導する教育隊員が多く活動しています。)
実際に子どもたちが使っている教科書の約半数は……こんな状態です。

みなさんが小学生の頃に使っていた教科書と比べて、いかがでしょうか。 この様子を初めて目にしたとき、私は思わず感情的になり、怒り半分の気持ちで校長先生に報告したことを今でも覚えています。
しかし、約1年間ここで子どもたちと過ごす中で、単に「使う側の責任」として片付けることはできない状況もあるのではないか、と考えるようになりました。
現状では教科書の数は十分とは言えず、1冊を何人もの子どもたちで使い回すこともあります。そのため一人一冊を所有することができず、学年が切り替わると、それらの教科書は次の学年へと引き継がれていきます。それでも子どもたちは、そのボロボロの教科書を使い、授業が始まると真剣な表情でページをめくります。その姿を見て、「教科書が傷んでいる=学びを大切にしていない」という、自分の短絡的な見方を反省しました。
そこで私は、厚紙とテープを使い、子どもたちと一緒に表紙が破れてしまった本の補修作業を行いました。特別な道具はなく、身近にある材料だけを使った簡単な作業でしたが、子どもたちは自分たちの手で本がきれいになっていく様子を嬉しそうに見つめていました。「これは次の学年の子も使う本だよ」と声をかけると、いつもより丁寧にテープを貼る姿が印象的でした。


物資に中々恵まれない環境でも「どうすれば長く、みんなで大切に使えるか」を先生や子どもたちとこれからも一緒に考えたいと思っています。
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