JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア便り

小さなハートプロジェクト:みんなでつながる図書プロジェクト!

Apinun! パプアニューギニアのオロ州に青少年活動として派遣されているHiroです。

任期終了まで残り3ヶ月!赴任当時は何もかもが新鮮で刺激的だった任地も、今となってはもう一つの故郷のように感じます。

私が教育隊員として学校で活動する中で、「子どもたちが多くの本に触れる機会をつくること」は、一つの大きな活動テーマでした。

以前の記事でも紹介したように、昨年から少しずつ準備を進めてきた図書プロジェクトが、このたび一つの区切りを迎えました。今回は、本が子どもたちのもとに届くまでと、その後の取り組みについて紹介します。

活動を始めた当初、強く感じたのが、子どもたちが自由に読める本の少なさでした。

教科書はあっても、絵本や物語の本は限られています。図書室があっても、十分に活用されていない学校もありました。

「もっと読んでほしい」と思っても、まずは身近に本がなければ始まりません。そこで、子どもたちが日常的に本に触れられる環境をつくろうと考えました。

その活動を後押ししてくれたのが、一般社団法人 協力隊を育てる会の「小さなハートプロジェクト」です。

図6.jpg

このプロジェクトを通して、日本やシンガポールの企業・団体など、さまざまな方々に学校の現状を伝え、協力をお願いしました。

その支援を活用し、パプアニューギニアで識字教育に取り組むBuk bilong PikininiSchool Library Kitを導入することができました。

届いた本は約500冊。

色鮮やかな絵本や物語が並び、子どもたちが手に取れる本の数は大きく増えました。

ただ、本を図書室に置くだけで終わりにはしたくありませんでした。

そこで同時に進めたのが、「学級文庫」の設置です。

教室に本棚を置き、休み時間や授業の合間にも、子どもたちが気軽に本を手に取れる環境をつくりました。

「図書室へ行かなければ本が読めない」のではなく、いつも過ごしている教室のすぐそばに本がある。

それだけでも、子どもたちと本との距離はぐっと近くなります。

本棚も現地で材料をそろえ、学校や地域の方々と協力しながら制作しました。

図4.jpg

本を支援してくださる人、本棚を作る人、活用する先生、そして本を読む子どもたち。

いろいろな人が少しずつ力を出し合うことで、読書環境が形になっていきました。

日本やシンガポールから届いた支援が、パプアニューギニアで本や本棚となり、子どもたちの読書につながっていく。

このつながりこそが、今回の「みんなでつながる図書プロジェクト」です。

活動を通して感じたのは、本は届けただけでは読まれないということです。

そのため、読み聞かせや読書活動、学級文庫の活用などを通して、先生たちと一緒に「本が日常的に使われる環境づくり」を進めています。

私の任期は残り3ヶ月。

私が帰国した後も、今回届けられた本や学級文庫は学校に残ります。

その中の一冊が、子どもたちの

「もっと知りたい」
「もっと読んでみたい」

という気持ちにつながってくれたら嬉しいです。

今回の活動に協力してくださった企業・団体の皆さま、Buk bilong Pikininiの皆さま、学校や地域の皆さま、本当にありがとうございました。

一人ひとりの「小さなハート」がつながったことで、ポポンデッタに新しい読書の環境をつくることができました。

残りの任期も、子どもたちが本を読み続けられる環境を残すことを目標に、最後まで活動を続けていきたいと思います。

Tenkyu tru!

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