JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

真剣な表情、その裏で〜Division Meet 2025 陸上編〜

Mayad nga hapon!(マヤッド ンガ ハポン:キナライア語でこんにちは)
2024年度2次隊フィリピン障害児・者支援隊員のAskaです。
私はパナイ島イロイロ州の小学校にて、障害児・者クラスの先生として活動しています。
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ボッチェ編につづき、今回は陸上編です。
視線が集まった、その一投〜Division Meet 2025 ボッチェ編〜 | フィリピン便り

陸上選手たちもこの大会に向けて、

朝6時半〜9時、そして14時〜16時というスケジュールで、毎日練習を重ねてきました。

練習場所は高校の運動場。とにかく暑く、日本人の私にはとても耐えられない環境です。

そのため私は、木陰のあるボッチェ競技のサポート担当になりました。

(選手もコーチも先生もみんな真剣です!)

大会では、短距離走、走り幅跳び、砲丸投げ、100m×4リレーなど、さまざまな種目に出場しました。

出場枠は、全盲、弱視、知的障害など障害特性ごとに分かれており、

こちらも地区代表として選ばれた選手たちが集まっています。

他校の生徒やコーチと交流できたのも、この大会ならではの楽しさでした。

年に一度の大きな大会ということもあり、会場の空気はどの競技も真剣そのもの。

練習の成果を出し切れた子もいれば、悔しい思いをした子もいます。

普段とは違う真剣な表情や、悔しさをにじませる表情を見ることができたのは、とても印象的でした。

画像4.jpg

(リレー選手、走る前の真剣な表情。無事にバトンを渡せるか?!)

実は、私たちの学校のリレー選手の中に、

バトンを誰にパスするのか本番直前まで把握できていない子がいました。

(リレーチームは各学校の代表選手で構成されているため、顔を覚えるのが難しかったのかもしれません…。)

その後、コーチが丁寧にレクチャー。その様子に、選手も周りの先生たちも思わず大笑いでした。

だって、みんな分かっていると思っていたのです。

だって、選手は泊まり込みで大会に参加するので3日間寝食ともにしていたんですもん。笑

その様子を見ながら、先生が一言。 「これだからパラゲームは毎年楽しいのよ」と。

かつての大会でさまざまな逸話もたくさん教えてくれました。

真剣勝負の中にある、こうしたハプニング含めて、

この大会の魅力、パラゲームなのだと改めて感じました。笑

【 Aska/障害児・者支援 】

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