JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

野菜・果樹栽培からチョコレート作りまで!農業系隊員が現地視察<上>

フィリピン・コミュニティ開発隊員のドゥーモンです。
ルソン島ラ・ウニオン州サンフェルナンド市の非政府組織(NGO)で、農家らの組織化支援などに取り組んでいます。
========================


「フィリピンの基幹産業である農業についてもっと知りたい」―。


農業分野などで活動する隊員でつくる「農業分科会」は、

7月31日と8月3日の両日、

ルソン島中部のラグーナ州とバタンガス州で現地視察を行いました。

先進的な農業技術などについて学ぼうと、

野菜栽培や農産物加工などに取り組む隊員6人が全国から参加。

大学の研究施設や日系企業などを訪れて、

今後の隊員活動につながるヒントを得ました。

最初の目的地は、

「フィリピンの東大」と言われるフィリピン大学(UP)のロスバニョス校。

首都マニラの中心部から南に約50キロ、

マキリン山(標高1,090m)の麓に広がる自然豊かなキャンパスを訪ねました。

1909年にUPの農学部として設立された同校は、

マキリン山の一部を含む約5千ヘクタールの広大な敷地に稲作や家畜、

食品科学など多くの研究施設を有しています。

在籍する約1万6千人のうち600人が留学生で、

日本の大学とも活発に交流しているといいます。

校内の移動には大学専用のジープニーを使わせてもらいました。

画像21.jpg

まず案内されたのは果樹の育苗施設。

ここではジャックフルーツやカラマンシーなど

50種類以上の熱帯の果樹が栽培されています。

私たちは大学の講師らによるマンゴーの接ぎ木のデモンストレーションを見学し、

収穫までの期間を短縮する技術について理解を深めました。

またランブータンの収穫体験や、

施設内で育ったアセロラやミラクルフルーツ、

ドリアンの試食をさせてもらいました。

採れたてのドリアンは、ねっとりとした食感と強い甘みがありましたが、

独特の香りもあり、隊員の間でも好みが大きく分かれました。

画像23.jpg画像24.jpg
次に向かったのはココナッツのデモファームです。

約3ヘクタールの敷地に数種類のココナッツが200本ほど植えられており、

中には10m近くまで伸びた木もありました。

実は毎月採ることができるといい、

スパイクの付いた靴を履いて木登りして収穫するそうです。

ここでも新鮮なココナッツのジュースを飲ませてもらいました。

薄めたスポーツドリンクのような味で、体に染みわたるやさしい味でした。

画像25.jpg
学内には有機農業の研修や研究を行う施設

「Organic Agriculture Research Development and Extension Center(OARDEC)」

もあります。

同大と農業省によって設立され、

学生だけでなく農家らへのトレーニングを行うなど、

有機農業の普及におけるフラッグシップ的な存在だといいます。

画像26.jpg
ここでは土壌の微生物を活性化させる発酵液を製造しており、

フィリピン国内で簡単に入手できるバナナの幹や

カカワテという木を使った発酵液の作り方のレクチャーを受けました。

また7ヘクタールの敷地は「野菜」「香草」「薬草」に区分けされており、

害虫対策としてマリーゴールドを植えるなどの取り組みをしています。

葉からニンニクのような臭いを放つハーブ「ニンニクカズラ」には全員が興味津々でした。

画像27.jpg
最後に学内で飼育する牛から採った牛乳が購入できるカフェテリアへ。

日本と違い、

常温のミルクや脱脂粉乳が主流のフィリピンでは、

フレッシュミルクがなかなか手に入らないので感動しました。

UPロスバニョス校では熱帯地域の農業という切り口から、

栽培技術だけでなく、

食や環境についても多くの学びを得ることができました。

次回はフィリピン産カカオでチョコレート作りに取り組むメーカーと、日系の種苗会社の訪問について報告します!

【コミュニティ開発/ドゥーモン】

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ