JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

"これがカルチャーショックか..."から始まったCoronation Program

フィリピン障害児・者支援隊員のMarisuです。
イロイロ州レオン町にある小学校で、移行支援クラスの先生として活動しています。
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今日はフィリピンの学校で毎年行われる「Coronation Program」を紹介します。
これは、その年のQueenとKingをお披露目する“学校版・戴冠式”のようなイベントです。

QueenとKingには1位〜10位まであり、1位の生徒は当日特別に豪華な衣装&メイクで登場します。
私の任地では、準備は10月から始まり、11月に本番を迎えました。
順位は「Canvassing」という募金イベントで決まります・・・

候補者の保護者や親戚が学校へ募金し、その募金額で順位が決まる仕組み。
募金は2回に分けて実施され、1回目の結果を見て2回目が行われます。
(一種のオークションのようだな、と感じました。)

集まった募金は学校の設備購入などに使われ、特に1位になった生徒のクラスには
より多くの設備投資が行われるそうです。なお、募金額の7割は保護者へ還元されるとのこと。

こちらがその様子↓↓

画像2.jpg

今年の1位はQueenが154,000ペソ(約40万円)、Kingが250,000ペソ(約65万円)。

ほとんどが小額を積み上げる中、突然150,000ペソを投じた瞬間は、会場全体がざわつきました(笑)

こうして決まった今年のQueen&Kingの姿がこちら↓↓

華やかで堂々とした姿がまさにQueen&Kingそのものでした!

画像4.jpg

当日は朝早くから、候補者たちと各クラスの子ども達が、
それぞれの発表の衣装を着て、町を一周するパレードからスタート。

どの衣装も力が入っていて、とにかく見応えがありました!

学校に戻ると式典が始まり、Queen&Kingが次々とステージへ。
そして恒例の長〜いスピーチタイム、児童のステージ発表、最後はQueen&Kingのダンスで締めくくりです。

「募金イベントってこういう感じだったっけ…?これがカルチャーショックか…」

と思いながら参加したのですが、気づけばフィリピンの“どんなイベントも全力で楽しむ”文化に感動し、
私自身もすっかり楽しんでいました。(Queenたちは前日夜中から準備していたそう…すごすぎる。)

「来年はMarisuも日本のダンスをやるよね?」と言われたので、
実家から着物を送ってもらうべきか本気で悩み中。。

ちなみに、町のFestaでもQueenとKingを選ぶ華やかなイベントが開催されています。

フィリピンを旅行する際は、ぜひその町のお祭りの時期を狙って訪れてみてください!

【 Marisu/障害児・者支援 】

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