JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

ウクレレがつないだ心~情熱と敬意があふれたセブの一日~

フィリピン小学校教育隊員のMayuminです。
セブ州ミングラリニア町にある小学校で、算数を教えています。
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12月7日、セブ市内にある「ウォーターフロントホテル」でミングラリニア地区の

小学校の先生方が集まる大きなイベントが開催されました。

第一部は退職された先生方への敬意を表すセレモニー。

スクリーンにはこれまでの活動の写真が映し出され、親しい同僚が思い出話を添えて紹介していきます。

写真とエピソードから、その方々が歩んできた道のりが伝わり、会場全体が温かい空気に包まれました。

第二部は勤続表彰。

10年、15年…と5年刻みで35年まで表彰され、長く教育に携わる先生方の姿に自然と尊敬の念が湧きました。

そして第三部は各学校の出し物(ダンス)。

どの学校も完成度が高く、先生方の本気度が伝わってきて、会場は一気に華やかに。

フィリピンのイベントへのエネルギーを改めて感じました。

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今回のイベントに向けて、私にも思わぬ出来事がありました。

ある日、先生から「音楽好き?ウクレレできる?」と聞かれ、

「音楽は好きだけどウクレレは初めて。でも三線はやっているので挑戦してみたい!」と答えると、

数日後なんと本当にウクレレを買ってきてくださったのです。
(カルボンマーケットまで行ってきたそうです。ウクレレは名前入り!!)

その行動力に驚きつつ、そこから授業後のレッスンがスタート。

本番に向けて毎日練習を重ねました。

音楽を通して心が通っていくのを感じ、練習の時間が楽しみになりました。

当日は衣装をクリスマスカラーに揃え、クリスマスソングを3曲披露しました。

今回のイベントでは、私は「ゲスト」として招かれ、

レッドカーペットを歩いてステージへ案内されるという、少し照れくさい演出もありましたが、

温かく迎えられていることを感じ、胸がじんわりしました。

任地の学校はウクレレとダンスの2演目を披露。

学校は3部制で授業を行っているため、先生方は授業を短縮してまでダンスレッスンに励んでいました。

迎えに来た保護者から「今日は先生のダンス練習があるから授業が短かったね。明日も?」と聞かれ、

私は「そう、明日もだよ」と答えると、「OK!」と笑顔で返される場面も。

(※しかし次の日は雨が降るため休校になりましたが・・・。よって練習は1回のみ!)

日本ではなかなか見られない光景ですが、ここでは“みんなで楽しむこと”が何より大切。

先生も保護者も自然体でイベントを盛り上げようとする、その明るさに思わず笑ってしまいました。

私自身もウクレレとダンスの発表に参加し、

学校の一員としてこの特別な一日を共有できたことが本当に嬉しかったです。

IMG-942c966541d78aad17e7480b581de7a2-V.jpg【 Mayumin/小学校教育 】

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