JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

Mabuhay sa Kalibo "マブーハイ サ カリボ"

Ma Ayadayad nga Gabi
(“マ アヤッドアヤッド ンガ ガビ” 任地のアクラノン語で、こんばんは。)

フィリピン防災・災害対策隊員のSakaです!
パナイ島 カリボ町役場で、防災・災害対策を行っています。
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防災・災害対策を行うには、身の回りのリスクを知ることから、と私は考えています。
例えば、雨や地震により、がけ崩れの危険性があるところはないか?
川の氾濫や高潮・津波などの影響を受ける場所にある(いる)のかどうか?などです。

今回、せっかくの機会なので、任地の話を改めてしてみようと思います。

マニラから直線距離で南へ約350km、飛行時間約1時間、
フェリーでルソン島から来るルートもあるようですが、ざっと丸1日かかるようで、
一般的な移動手段は、飛行機となります。

隠れ家的リゾート ボラカイ島への玄関口として有名なカリボ(Kalibo)ですが、起源を調べてみると、
「カリボという語は、アクラノン語の sangkâ líbo (サングカ リボ:「千」の意味)に由来しており、
この地で行われた最初のカトリックのミサに出席した先住民アティの人数と伝えられていて、
元々は、Calivo と綴られていた」そうです。

町の設立は1571年11月、現在まで450年を超える歴史があり、
年々人口増加と経済成長をしていて、州都として位置し、人口は約9万5千人、面積は50.75 km2、
主な産業は農業で、海やアクラン川に面していて、災害リスクをカリボ町地域防災計画で見てみると、
高リスク:台風、洪水、火事、液状化
中リスク:地震、極端な気温上昇
少リスク:高潮、感染症 となっています。

このところジョギングしているのですが、これは、フィリピンのおやつ文化 ミリエンダ
打ち勝つとともに、日本で行われている「防災町歩き」のジョギング版として行っています。
※「防災町歩き」:出前講座等の一環として行われるもので、
町の構造や勾配など実際の町を歩きながら災害リスクを感じるもの。

ジョギング中感じるのは、ほぼ高低差もなく、土砂崩れの危険性があるとされている場所も
若者がデートで訪れるTigayon Hill(ティガヨン ヒル)と呼ばれる22mの丘の1ヶ所で、
土砂崩れのリスクが少ない代わりに、町自体が海抜5~6メートルと平坦で
水の逃げ場所がないだろうなぁと言う感じです。

1本、道を外れて郊外に行くと、朝日が反射する水を張った田んぼや
ただただまっすぐ続く一本道を4人乗りで進むバイクなど、
これぞフィリピンの田舎といった景色を見ることが出来ます。

カリボ紹介写真②-1.jpg

道端には、にわとりや犬、牛やヤギなどの動物もたくさん見ることが出来るのですが、
( それにしても、なぜこのヤギだけ合羽着てるの、飼い主のお気に入り? )
と思わず立ち止まってしまいました笑 

携帯やテレビもいいですが、時には、道を外れてふと視線を上げて、
周りを見てみるのもいいかもしれません。

「Mabuhay sa Kalibo (“マブーハイ サ カリボ” タガログ語で、カリボへようこそ)」

【 Saka/防災・災害対策 】

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