JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

食べられるって本当?バナナの花「バナナブロッサム」

フィリピン・コミュニティ開発隊員のドゥーモンです。
ルソン島ラ・ウニオン州サンフェルナンド市の非政府組織(NGO)で、
農家らの組織化支援などに取り組んでいます。
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フィリピン産バナナは日本でも定番ですよね。

「フィリピンといえば、バナナでしょ?」というイメージを持つ日本人は多いはず。

実際、フィリピンではバナナの木が庭木としてもよく植えられており、
市場では一年中、新鮮なバナナを買うことができます。

でも、そんなバナナの花「バナナブロッサム」が食べられることをご存じでしょうか。

今回は、私がバナナブロッサムと格闘した記録をお届けします。

タケノコのような形をしたバナナブロッサムは、長さ約30センチ、直径10センチほど。
バナナの木の上の方に、街灯のように垂れ下がる形で花がつきます。

濃い紫色の大きな葉のような苞(ほう)が何層にも重なり、
その隙間に黄色っぽい花がぎっしりと詰まっていて、
親しみのあるバナナの甘い香りがほんのりとします。鉄分やミネラルなども豊富。

私の地域では、夜になるとバナナブロッサムから小さな結晶が落ちてきて、
これを食べるとヒーローのような不思議な力が手に入るという迷信があるほどです。

ある日、市場へ行くと、ニンジンやジャガイモといった定番野菜に混じって、
一つ30ペソ(約80円)でバナナブロッサムが並んでいました。

以前、カウンターパート(受け入れ先の担当者)が昼食に、バナナブロッサムを使った
豚の血のスープ「ディヌグアン」を作ってくれたことを思い出し、さっそく購入。

記憶をたどりながら、料理に挑戦してみることにしました。

まず、付け根の部分と外側の汚れた皮を取り除き、半分に切ってから斜めに細かく刻みました。
カウンターパートが水にさらしていた記憶があったので、30分ほど水に浸し、
その後、家にあったコンソメで簡単なスープを作ってみました。

硬い部分に火が通るまで約10分煮込み、味見をしてみた瞬間、口の中に衝撃が走りました。
強い渋みとエグみが一気に広がり、とても食べられません。

「あれ…。前に食べたとき、こんな味じゃなかったのに?!」

と首をかしげてしまいました。

画像4.jpg

翌日、この話を聞いたカウンターパートは大笑い。

アクの強いバナナブロッサムは、塩水に2時間ほど浸す必要がある
と教えてくれました。酢やレモンを加えた水にさらしてもよいようです。

残っていたバナナブロッサムはアドバイス通りに下処理をして、おいしくいただきました。

正しく調理したバナナブロッサムは、ミョウガのようなシャキシャキとした食感で、味はかなり淡泊。
味の濃い料理にも使いやすそうです。

もしバナナブロッサムを食べる機会がありましたら、
ぜひ、しっかり下ごしらえをしてから試してみてください。

【 ドゥーモン/コミュニティ開発 】

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