2026/03/18 Wed
フィリピン最大の敵、カビに挑む研究

フィリピン理科教育隊員のMikaです。
ルソン島ラ・ウニオン州の学校で約1年半、理科実験や研究指導の支援を行ってきました。
そんな私の最後の大仕事にまつわる日記です。
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フィリピンの高校では研究の授業が週4回あり、
計画から先行研究調査、
実験、
プレゼン発表、
論文執筆までやる、
かなり本格的
なものとなっています!
研究テーマは「環境に優しい製品をつくる」というもので、
生徒は材料やその比率を工夫し、できた製品を様々な尺度で評価・分析します。
生徒が作った製品は、
キャッサバ澱粉で作ったアクセサリー、
マンゴーの葉から作った炭、
バナナの皮まで使ったブラウニー、
卵の殻でできた水の中和剤
など様々。

実践的なものづくりの研究が並ぶ中、
1チームだけ特別に、
大学が開発した“植物組織培養キット”を使って研究することになり、私はその指導担当になりました。
植物組織培養では、種を土に植えるのではなく、寒天培地の上で植物片を培養します。
最も重要なのが、
無菌状態を保つこと。
即ち、
無防備な植物片がカビに襲われないようにすることです。
これが、ひじょ~~~に難しい!

圧力鍋で滅菌した器具を使って、アルコール消毒した箱の中で作業しましたが、
やはりカビが発生…
きちんとした設備があっても失敗しやすい実験なのですが、
通気性重視のフィリピンの実験室ではあらゆる隙間から砂や虫が菌と共に入り込むため、さらに難しくなります。
そこで、
ごみの山になっていた倉庫を大掃除!
机を2台合体して自作した無菌空間を設置するなど、環境をできるかぎり整えました。
何度かチャレンジしていくうちに、生徒の実験操作技術も向上し、
無事成長するようになってきました!
「成果発表会までに、植物種や植物ホルモン濃度ごとの成長率などデータがとれますように…!」
と日々願いながら観察中です。
活動の中で、
「どんな環境でも、材料が限られていても、工夫すれば実験ができる!」
と、私も配属先の先生も実感してきました。
今後も継続してたくさん実験してほしいなと思います。
【 Mika/理科教育 】
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