JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

初めて、トロピカルな堆肥づくりをしました。

2023年1次隊 セントルシア派遣 野菜栽培 里見洋司
セントルシア南部の町、ラファーグのプライマリースクール(RDACS)にて、9月5日に堆肥づくりを行いました。これは、学校農園管理者アレキサンダーさんのオリジナル堆肥です。原料は3種類。①校内の芝や雑草を刈り取り乾燥させたもの、②山羊小屋から掻き出した糞と草が混じった厩肥、③落果して食べられなくなった果実です。
乾草①540kg、厩肥②700kg、果実③80kgを3回に分けて、水を加えながら混ぜて、積み重ねていきます。しっかり混ぜること、水分を加え過ぎないことが成功の秘訣です。最後に堆肥舎の隅に最大高1mに積み上げます。
調製2日後に温度を確認したところ、表面から10cmの深さにて55.6℃になっていました。今後は、温度の状況を見ながら、1週間ごとを目安に切り返します。温度の上昇が低下したら、水分や果実くずを加えます。私は自記温度計を設置し、今後1ヶ月間、10分ごとの温度を記録していきます。原料に落果した果実(マンゴー、ナツメなど)を豊富に利用する、まさにトロピカルな堆肥です。
堆肥として利用する場合は3ヶ月以上、播種・育苗の培土として利用する場合は1年間かけて仕上げます。利用時には果実の種は分解してしまうそうです。
今後、この堆肥づくりについてまとめ、他校における堆肥づくりを進めていきます。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ