2024/08/13 Tue
文化
ソーシャルワーカー / スチールパンの全国大会で優勝しました!
カリブ海に浮かぶセントルシアの音楽文化をご紹介します。この国では、毎年7月はカーニバル期間で国全体が様々なイベントで盛り上がります。
このイベントの一つに、National Competition (ナショナル コンペチション)という、スチールパンの全国大会があります。昨年に引き続き、今年も大会に参加することができました。
私は、Courts Babonneau Steelpan Orchestra(コーツバブヌースチールパンオーケストラ)という、家から一番近いチームに所属しました。このチームは優勝経験が7回もあり、強豪チームの一つでもあります。
練習は4月から始まりましたが、まるで部活のような厳しさです。スチールパンは見た目よりも演奏することが難しく、子供の頃からピアノや管楽器に慣れ親しんできた私ですが、リズムをつかむことにかなり苦戦しました(笑)
スチールパンは音階のある打楽器で、カリブ海のトリニダード・トバコが発祥です。
ドラム缶から生まれた独特な音色は、20世紀最後のアコースティック楽器とも呼ばれています。ドラム缶といっても、楽器専用に作られたドラム缶にクロームメッキやパウダーコーティング処理を施し、熟練したチューナーによって丁寧に調律されます。
スチールパンを中心としパーカッションや様々な南国の楽器と共に、総勢85名のスチールパンオーケストラです。
ステージでは、85名による大迫力のオーケストラ演奏で、メンバー自身も全員大興奮でした。連続優勝しているので、絶対負けられないというチーム一丸となった演奏は、正に防衛戦のようでした。厳しい練習を乗り越え、今年も優勝を勝ち取ることができました。
セントルシア人の中に、私はたった1人の外国人でした。言葉の壁や文化の違いがありますから、教えることも簡単では無かったと思います。Music DirectorであるAllison Marquis 氏の手厚いサポートとメンバー全員の協力のもと、全国大会に2回も出場し2回とも優勝という、素晴らしい経験をさせてもらえたのは、チーム全体の協力のおかげです。
チームのメンバー全員に心から感謝します。セントルシアでの最高の思い出になりました。
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