JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

合計270回巡回した各学校にて、最終報告会を行いました。

2023年1次隊 セントルシア派遣 野菜栽培 里見洋司

私はTVET UNIT(技術職業教育資格認定局)という事務所に配属し、5校の学校を巡回し活動してきました。3校は職業教育のモデル校のセカンダリースクール(5年制の中等学校)2校は農業教育に力を入れている幼稚園が併設されているプライマリースクール(小学校)です。しかし、当初学校からの要請内容は特に無く、配属先の許可を得て、こちらから押しかける形で始めたため、様々な工夫をしました。まず、農業教員とWhat’s App番号の交換をしました。訪問前後に情報交換を行い、学校では農作業を手伝い、不審者では無い少しは役に立つ者であると思ってもらえるようになりました。

定期的に校長に活動状況を報告して、次第に信頼を得てきました。これらが功を奏して、派遣5ヶ月目には週に1回もしくは隔週に1回、各学校を巡回する活動形態が固まりました。この時、私は2つの目標を立てました。任期終了までに最低250回以上巡回し活動すること。そして、帰国前に各学校にて報告会を行うことです。

そして本年度の終業が迫った6月下旬に2つの目標が実現しました。それぞれの学校が心のこもった趣向を凝らし、私の報告会を設定してくれました。全ての学校にて校長と農業教員、そして生徒達から感謝の言葉をいただきました。感謝の盾を贈呈する学校、農園を全員で巡回し別れを惜しんでくれる学校、生徒が作ったセントルシアと日本の友好を表す軽食を用意してくれる学校、全校生徒が出席したプライマリースクールもありました。活動内容や成果は学校により様々でした。しかし、心は確かに繋がっていたことを実感しました。協力隊は本当に素晴らしい制度だと改めて感じました。

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